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ミニミニ新聞

2019年 12月号 《 vol.52-3 》

合同セミナーに参加

合同セミナーに参加

10月5日(土)6日(日)は、日本臨床歯周病学会と札幌臨床歯科研究会による合同セミナーが開催され、当院からは、私と副院長、スタッフ歯科衛生士の3人で参加しました。
セミナーでは、学会に所属している歯科医師による症例発表のほかに、歯科衛生士セミナーも実施されました。
歯科衛生士セミナーでは、参加者をグループに分け、症例ケースをもとにディスカッションをすることで、より広い視野を身につけながら学ぶことができました。
一つの症例に対して、様々な視点から意見があり、改めて歯科治療の難しさを感じると共に、とても有意義なセミナーになったことへの満足感を得ることができました。
院長 横山裕之

2019年 12月号 《 vol.52-2 》

2019年の横山歯科クリニック

2019年の横山歯科クリニック

当院は、12月20日で開院3周年を迎えることができます。
今年も、患者様やスタッフ、関係業者様からの温かい支えの中で、学びの多い一年となりました。
6月には、私(院長 横山)が所属する日本臨床歯周病学会に、スタッフの歯科衛生士も参加することができました。
7月には、副院長とスタッフの歯科衛生士2名がお口のメンテナンス セミナー3回コースを受講し、知識と技術の向上につなげることもできました。
そのほかにも、私も研究会で症例を発表する機会を得るなど、歯科医師と共にスタッフも成長できた2019年でした。
院長 横山裕之

来年もこれまでの取り組みを継続し続けながら、新たな挑戦をしていくことで、患者様のお口の健康をお守りし、いつまでも食べる楽しみや会話する喜びを支える歯科医療を目指していきます。

2019年 12月号 《 vol.52-1 》

令和を振り返って

令和を振り返って

今年も12月を迎え、2019年最後の「ミニミニ新聞」となりました。
皆さんにとって今年は、どのような一年だったでしょうか?
今年を振り返ると、『平成』が4月に終わり5月より、新しい元号『令和』が始まりました。
スポーツでは、記憶に新しいラグビーW杯が9月に開幕し日本中を盛り上げ、3月にはイチローが球界を引退しました。
スポーツのビックニュースでは、来年2020年東京オリンピックのマラソン・競歩が札幌で開催されることに決定しました。
また、昨年に続き自然災害も多くありました。
1月には熊本で、2月には北海道厚真町で震度6を超える地震や、10月には台風19号によって、全国各地に大きな水害をもたらしました。
皆さんそれぞれに、たくさんの出来事があったと思いますが、健康で安心できる生活と笑顔を大切に、新たな年を迎えていただきたいと思います。

2019年 11月号 《 vol.51-3 》

歯を守るマウスピース

歯を守るマウスピース

咬む力とお口の健康には、大きな関係があります。
咬み合わせの問題では、歯ぎしりや、くいしばりなどがあり、それらが原因となって、顎関節症や歯の磨耗のほか、筋肉の緊張、歯の根が割れるなどの症状がでる場合があります。
当院では、定期検診や初めて来院されたときには、正しい咬み合わせが出来ているかの診断を行ない、必要に応じて「マウスピース」の使用をご案内しております。
マウスピースは患者様のお口に合わせて作製し、主に就寝時に使用することで、寝ているときの歯ぎしりや、くいしばりによる力を分散させることで歯を守る効果があります。
市販のマウスピースもありますが、咬み合わせやお口の状態には、人によって違いがあるため、歯科医院で正しい診断のもとで作製することをおすすめします。
マウスピースの作製後は、1週間、1ヶ月と通院いただき、正しい咬み合わせになっているかを診断して、必要に応じてマウスピースの調整を行います。

2019年 11月号 《 vol.51-2 》

美しく健康につながるセラミック

美しく健康につながるセラミック

ムシ歯の治療で、被せ物を保険適用の銀歯にするか、保険が適用されないセラミック素材にするかを悩まれる方もいらっしゃいます。
特に、笑ったときなどに見えてしまう歯であれば、見た目を考えてセラミック素材の治療を選択されることもあると思います。
審美性に優れたセラミックですが、その本当の特徴は、お口の健康に優しいという点にあります。
セラミックを歯に着けるときには、特殊な接着剤を使用するため、歯とセラミックの隙間が出にくく、治療後の生活で細菌が付着しにくいため、銀歯に比べてムシ歯の再発予防効果が高まります。
また、セラミック素材は細菌が着きにくい性質があるほか、生体も異物と判断しないため、歯ぐきにとっても優しい素材です。
一人ひとりのお口の環境や、ほかの歯とのバランスを保つ色調をつくり、透明感がある健康的な歯の再現を可能にするという審美性に優れたセラミック治療ですが、これからのお口の健康を守り続けるためにも有益な治療になります。

2019年 11月号 《 vol.51-1 》

自然には治らない むし歯

自然には治らない むし歯

皆さんもよくご存知の「むし歯」ですが、むし歯の原因は「細菌」ということはご存知でしょうか?
歯に付着した汚れに集まる細菌が酸を出すことで、歯が少しずつ溶かされ、細菌は歯の内部へと侵入していきます。
この細菌の侵入を放置していると、細菌は歯の内部中心にある『歯の神経』に辿り着きます。
細菌に感染してむし歯になってしまった歯は、見た目でも分かるほど大きく黒くなって歯に穴が空いてる状態もあれば、見た目にはほとんど分からない小さな穴が空いているだけの場合もあります。
見た目には小さく見えるむし歯でも、歯の内部では細菌によって大きなむし歯になっていることも多くあります。
むし歯は、細菌の感染によるものなので、自然消滅することはありません。
一時的に、痛みが治まったからと言って、むし歯が治った(消滅した)ということにはならないため、少しでも気になる歯があるときには、歯科医院で診断を受けることが大切です。
また、むし歯の予防・早期発見のためにも、成人は半年に一度の定期検診の受診が大切です。

2019年 10月号 《 vol.50-3 》

歯科展示会 in 札幌ファクトリー

歯科展示会 in 札幌ファクトリー

9月7日(土)は、お世話になっている歯科関連器材を販売する業者が主催した歯科器材展示会に参加してきました。
この展示会は毎年開催され、日頃実際に見ることが難しい機械や歯科材料を手に取ることができるほか、メーカーからの製品説明などを受けることもできるため、歯科医療に従事する私たちにとっては貴重なイベントです。
全ての歯科治療は器具や材料を必ず使用するため、良い歯科治療を実現するためには、より良い材料や医療機器が不可欠です。
展示会の別会場では、東京八王子市で開業されている牧野先生による「予防歯科」についての講演も受講し、今ある健康を守るための予防歯科の重要性、予防歯科に取り組んでいくためのチーム医療の大切さを改めて確認することができました。

2019年 10月号 《 vol.50-2 》

ビタミン摂取で口角炎予防

ビタミン摂取で口角炎予防

ミニミニ新聞8月号vol.48では、口内炎対策とビタミンの関係をお伝えしましたが、ビタミンは口角炎の対策にも効果があります。
皆さんは「口角炎(こうかくえん)」をご存知でしょうか?
口角炎とは、上唇と下唇が合わさる唇の両端の口角に、炎症などが起きる症状のことです。
大きく口を開けたときに痛みを感じる口角炎は、お子様からお年寄りまで年齢に関係なく発症します。
口角炎の原因は様々ですが、口角の皮膚組織が弱いことや、何らかの要因によって感染を生じているのが主なケースになります。
長年入れ歯を使用している方は、入れ歯がすり減ることで噛み合わせの高さが変わってしまうことで、口角炎を発症しやすくなることもあります。
また、入れ歯のすり減りによって、噛み合わせの高さが変わってしまうことで、顎関節症の原因になる場合もありますので、定期的に歯科医院で検診を受けることが大切です。
口角炎の対策や予防には、粘膜修復作用や細菌への抵抗力を高めるビタミンB2やビタミンB6の摂取が大切です。

2019年 10月号 《 vol.50-1 》

定期メンテナンスで健口を守る

定期メンテナンスで健口を守る

当院は、健康的で安心できる生活をお守りするために、今の問題を解決する為だけの治療ではなく、これからの健康につながる治療や、治療後の健康を守り続ける為の予防歯科にも取り組んでいます。
ムシ歯や歯周病から歯を守り、お口の健康を維持していくために、当院では、患者様のお口の状態に合わせて、1ヶ月~1年に1回1時間程度の定期的な歯科メンテナンスをご案内しています。
歯科メンテナンスでは、お口の中を衛生的な環境にするため「予防専用の機材」を使用して、お口の中に潜む細菌や汚れを取り除くなど、歯を守るための処置を致します。
お口の中の細菌は集合体(バイオフィルム)となり、通常の歯磨きでは取り除くことは出来ないため、定期的に歯科クリニックでメンテナンスを受診することが、お口の健康を守ることに繋がります。
また、当院では「患者様のお口の写真」や「歯ぐきの精密な検査情報」などをもとに、それぞれの歯の状態や特徴を把握することで、健康を維持するための歯科医療をお届けします。

2019年 9月号 《 vol.49-2 》

歯磨きは何分すれば良い?

歯磨きは何分すれば良い?

皆さんは、歯磨きにどのくらいの時間をかけているでしょうか?
通院されている患者様からも「歯磨きにどのくらいの時間をかければ良いのか?」という質問をいただくことがあります。
歯磨きの適正な時間は、残っている歯の本数によって違いがあり、親知らずを除くと人の歯は通常28本あります。
歯磨きに5分くらいの時間をかけている方が多いですが、歯が28本ある方にとっては、5分は少し短い歯磨き時間になります。
歯磨きでは、1本1本の歯のすべての面に対して歯ブラシが垂直に当たるように磨くことが大切で、1本あたりの歯に約20秒~30秒ほどの時間をかけることになります。
多くの歯が残っている場合は、歯磨きに10分前後の時間をかけるのが正しい歯磨き時間の基準になります。

2019年 9月号 《 vol.49-1 》

加熱式タバコ・電子タバコで健康は守れる?

加熱式タバコ・電子タバコで健康は守れる?

ミニミニ新聞2月号vol.42では、喫煙がお口の健康に与える影響について解説しました。
最近は、タバコをやめて加熱式タバコや電子タバコに変えたという方も多くなっているようです。
一般的には、タバコよりも加熱式タバコや電子タバコは有害物質が軽減されているというイメージが強くなっていますが、実際にはタバコと同じように体への悪影響はあります。
加熱式タバコ・電子タバコは、ニコチンやタールの含有量が少なくなっていますが、心筋梗塞などの虚血性心疾患や肺がん、歯周病のリスクが軽減するという証明はされていません。
実際に、製品のパッケージやパンフレットには、肺がんや心筋梗塞、脳卒中、肺気腫へのリスクについても記載されています。

加熱式タバコ・電子タバコで健康は守れる?

消費者庁からの注意として、厚生労働省国立医薬品食品衛生研究所で分析したところ11銘柄の加熱式タバコ・電子タバコから出た蒸気にニコチンが検出されました。
この11銘柄のうち9銘柄はニコチンを含まないと表示していたにも関わらずニコチンを含有しており、現在は販売を停止されていますが、広告や情報の信頼に疑問を持つことの重要性を感じます。
加熱式タバコでは、特にIQOS(アイコス)が普及を広げており、2016年末時点で300万台以上が売れ、通常のタバコからIQOS(アイコス)に切り替えた人は100万人以上とも言われています。
吸っている本人だけではなく、気化した煙の安全性についても実証はされていないため通常のタバコと同じように副流煙の影響も考えられます。
失ってから気づくことが多い健康ですが、誰にとっても大切な健康について見つめ直すことが大切と考えます。

2019年 8月号 《 vol.48-3 》

全3回実習セミナー参加

全3回実習セミナー参加

7月2日・9日・30日は、私が所属している歯科医師勉強会グループの全3回実習セミナーに、私(横山有子)と当院の歯科衛生士の2名で参加しました。
今回の実習セミナーでは、お口のメンテナンスで使用するスケーラーという専用器具で、歯と歯の間や、歯と歯ぐきの隙間の清掃技術を改めて学ぶことができました。
歯と歯の間や、歯と歯ぐきの隙間は、歯磨きだけでは汚れや細菌を取り除くことが難しいため、歯科医院の定期メンテナンスによってお口を衛生的な環境にすることが大切になります。
むし歯や歯周病の原因となる細菌や歯石(しせき)をしっかり取り除くことで予防に繋がるほか、歯周病の治療においてはとても重要な処置になります。
今後も高い技術を学ぶ活動を継続していきます。

2019年 8月号 《 vol.48-2 》

大切なセルフケア

大切なセルフケア

現在は、むし歯や歯周病の予防意識が高まり、歯科医院にお口のメンテナンスを定期的に受診されている方が増えています。
一方で『歯科医院でメンテナンスを定期的に受診しているから大丈夫!』という安心感から、毎日の歯磨きなどのセルフケアを怠ってしまう方も目立つようになりました。
歯科医院でおこなうメンテナンスは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器材を使用し、日頃の歯磨きよりも効果的にお口を衛生的な環境にすることが出来ます。 しかし、お口の健康を守るためは、正しく正確に毎日の歯磨きをすることが欠かせません。
自分自身のお口の問題箇所や特徴を理解することで、磨けていない箇所や気をつけるべきポイントを効果的に衛生な環境にするためのセルフケア技術の向上が大切です。
当院では、一人ひとりの患者様に合わせたセルフケアをお伝えし、健康なお口を守り続ける歯科医院を目指します。

2019年 8月号 《 vol.48-1 》

ビタミンで口内炎対策

ビタミンで口内炎対策

食事や会話をするときに痛みを与える「口内炎(こうないえん)」ができてしまった経験がある方は多いと思います。
一般的な口内炎は、正式には「アフタ性口内炎」といい、頬(ほほ)の内側や歯ぐきなどの粘膜におこる炎症です。
口内炎の原因には様々な要因がありますが、原因の一つになるのが栄養摂取状態で、ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンCには、「アフタ性口内炎」の予防効果や治りを早める効果があります。
ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンCには、粘膜の修復効果や細菌への抵抗力を高める働きがあり、『ビタミンB2』には、新陳代謝を高める効果もあります。
また、『ビタミンB6』には疲労を回復する効果や、肌荒れを改善する働きもありますが、妊婦さんや頻繁に飲酒する方は不足しがちになる傾向もあります。
『ビタミンC』は、ストレスによる抵抗力を高める効果もあり、美容や健康に良いといわれています。
毎日の食事の栄養から、口内炎対策を含め様々な効果が期待できます。

2019年 7月号 《 vol.47-2 》

日本臨床歯周病学会

日本臨床歯周病学会

6月22日(土)23日(日)は、札幌で開催された日本臨床歯周病学会第37回年次大会に私と当院歯科衛生士で参加してきました。
日本臨床歯周病学会は、歯周病治療の研鑽を通じて歯科臨床の向上を目指し、地域の健康の増進に寄与することを目的としています。
現在、日本臨床歯周病学会の会員数は約4,700名おり、今回の学会には全国から多くの歯科医師や歯科衛生が参加しました。
今回の学会では、歯科医師を対象とした講演だけではなく、歯科衛生士を対象とした講演もあったため、歯科医師・歯科衛生士がそれぞれの立場でより深い知識を得ることが出来ました。
また、日本臨床歯周病学会の認定医を目指す歯科医師のための講義も受けることができ、今後は認定医を目指して取り組んでいきたいと思います。

2019年 7月号 《 vol.47-1 》

噛む食事で顎の発育促進

噛む食事で顎の発育促進

正しい顎(あご)の発育は、歯並びやお口の健康につながることをご存知でしょうか?
人の上顎(うわあご)の発育は10歳頃までに終了し、下顎(したあご)は12~14歳頃に発育のピークを迎えます。
この顎の発育期に発育不足があると歯の収まりが悪くなり、歯並びに問題が起きてしまう場合もあります。
近年は、顎の発育不足によって歯並びが悪くなってしまったり、呼吸を鼻ではなく口でしてしまう口呼吸の子供が増えているといわれています。
顎の発育不足には、いろいろな原因がありますが、その一つに食生活の変化があげられます。
食べやすい・飲み込みやすい食習慣が歯並びだけではなく、お口の健康に様々な影響を与えています。
顎の発育改善や綺麗な歯並びを目的とする矯正治療もありますが、まずは正しい食事によって、健康的な顎の発育を目指しましょう。

噛む食事で顎の発育促進

2019年 6月号 《 vol.46-3 》

令和とGW

令和とGW

5月より、平成から令和という新元号になりました。
令和への改元あたり、ゴールデンウィークも最大10連休となりましたが、皆様はどのような連休を過ごされたでしょうか?
私は、子供の頃に昭和から平成の改元を経験しましたが、今回の令和では日本中の大きな祝福ムードがとても印象的でした。
ご存知の方も多いと思いますが、令和は国書であり日本最古の歌集「万葉集」の「梅花の歌」が出典元で、「明日への希望とともに、日本人一人ひとりが大きな花を咲かせる」という思いが込められているそうです。
新しい時代となり、気持ちも新たに毎日を過ごしていこうと思いますが、これまでと変わらず一人ひとりの患者様と向き合う診療に励んでいきます。
令和も横山歯科クリニックを宜しくお願い致します。

2019年 6月号 《 vol.46-2 》

健康の後悔トップ20

健康の後悔トップ20

現在当院には、お口のメンテナンスを定期的に受診されている患者さんが多くいらっしゃいます。
2019年3月に発刊された「プレジデント」という雑誌で、55歳~77歳の男女1000人にアンケートを行い、健康に関わる後悔トップ20を掲載していました。
そのアンケートの第1位は「歯の定期検診を受ければよかった」です。
日本には医療保険制度があり、「悪くなったら受診する」という治療優先の考えがありましたが、歯の治療の多くは、歯を削り修復することになってしまうため、歯をもとに戻すことは出来ません。
歳を重ねても、友人と楽しく会話をしたり、旅行などで美味しい食事をするためにも、お口の健康は大切です。
後悔しないように「悪くならないための受診」が大切です。

2019年 6月号 《 vol.46-1 》

大切な正しい噛み合わせ

大切な正しい噛み合わせ

お口の健康を守るためには、ムシ歯や歯周病を治療することや予防に取り組んでいくことの大切さを感じている方は多いと思います。
ムシ歯や歯周病と同じように「噛み合わせ」も、お口の健康を守るためには、とても大切な要因になります。
歯には、一本一本に役割があり、全ての歯のバランスによってお口が正しく機能しますが、噛み合わせに問題があると一部の歯に過度な負荷がかかってしまいます。
一部の歯に過度な負荷がかかってしまうことで、歯周病が悪化してしまったり、顎関節症の原因になることや、歯や歯の根が割れてしまうこともあります。
歯の根が割れてしまうと、歯を抜くことになる場合が多いため、当院ではムシ歯治療による詰め物・被せ物を装着するときにも、正しい噛み合わせにつながる治療を行なっています。

2019年 5月号 《 vol.45-3 》

食習慣で健康づくり

食習慣で健康づくり

健康な体を守っていくために大切な食事ですが、栄養バランスなどが考えられた食事は、お口の健康にとっても大切です。
しっかり噛む食事には、大きく分けて3つの効果があります。

 ①顎(あご)や味覚の発達促進
 ②だ液の分泌促進によってムシ歯の予防
 ③脳の活性化


お子様の場合は特に、よく噛むことで、顎(あご)の成長・発育の促 進や、味覚が発達することで、素材そのものの味を感じ取る力がつきます。
食習慣を改善することで、ムシ歯や歯周病の予防や改善に繋がる場合もありますので、食事についての疑問などがございましたら、お気軽 にお尋ね下さい。

2019年 5月号 《 vol.45-2 》

ムシ歯菌と歯周病菌のバランス

ムシ歯菌と歯周病菌のバランス

「ムシ歯になったことがない」「ムシ歯の治療を受けたことはほとんどない」ことから、歯が丈夫と思い安心されている方はいませんか?
ムシ歯になりにくいことから、毎日の歯磨きや歯科検診も受けたことがなく、加齢に伴いお口の健康状態が悪くなってしまう方がいらっしゃいます。
また、『ムシ歯になりにくい人は、歯周病になりやすい』という見解を持つ歯科医師も多くいます。
お口の中にいるムシ歯菌と歯周病菌の量にはバランスがあり、ムシ歯菌が少ない人は歯周病菌が多くなり、ムシ歯菌が多い人は歯周病菌が少ない傾向があります。
歯を失う原因で最も多いのが歯周病で、重度に進行するまで自覚症状もないことから、歯周病からお口の健康を守るための予防対策がとても重要です。
正しい歯磨きと、フロス(糸ようじ)や歯間ブラシの活用、定期的な歯科検診を受診することで、お口の健康を守り、ムシ歯や歯周病のリスクを抑えることが大切です。

2019年 5月号 《 vol.45-1 》

メンテナンスで健口を守る

メンテナンスで健口を守る

当院は、健康的な生活の安心を守るために、今の問題を解決する為だけの治療ではなく、これからの健康につながる治療や、治療後の生活の安心を守り続ける為の予防歯科に取り組んでいます。
ムシ歯や歯周病から歯を守り、お口の健康を維持していくために、当院では、患者様のお口の状態に合わせて、1ヶ月~1年に1回の定期的な歯科メンテナンスをご案内しています。
歯科メンテナンスでは、お口の中を衛生的な環境にするため「予防専用の機材」を使用して、お口の中に潜む細菌や汚れを取り除くなど、歯を守るための処置を致します。
お口の中の細菌は集合体(バイオフィルム)となり、通常の歯磨きでは取り除くことは出来ないため、定期的に歯科クリニックでメンテナンスを受診することが、お口の健康を守ることに繋がります。
また、当院では、「患者様のお口の写真」や「歯ぐきの精密な検査情報」をもとに、それぞれの歯の状態や特徴を把握することで、健康を維持するための歯科医療をお届けします。

2019年 4月号 《 vol.44-2 》

G.W(ゴールデンウィーク)の診療

G.W(ゴールデンウィーク)の診療

4月になり、春を感じる日も多くなりました。
4月下旬から始まるG.Wが待ち遠しい方も多いのではないでしょうか?
カレンダーでは、今年のG.Wの中日は平日になっていますが、5月1日は「天皇即位の日」4月30日と5月2日は「国民の休日」により最大10連休となるため、すでに楽しい予定を計画を立てている方もいると思います。
当院は、G.W期間中の4月30日(火)・5月1日(水)は、午前のみ診療を致しますので、お口に問題が出た時には、お電話のうえ来院下さい。
ゴールデンウィーク中に、お口のトラブルなどがあると楽しいイベントも台無しになってしまいます。
特に、飛行機に乗った時には、気圧の変化でこれまで異常を感じることがなかった歯が痛むことなどもありますので、連休前には歯科検診をオススメします。
笑顔で楽しい時間を過ごすためにも、お早めに不安な箇所の治療や定期検診を受診し、お口の健康を万全に連休をお楽しみ下さい。

2019年 4月号 《 vol.44-1 》

歯を失う原因3位「破折」

歯を失う原因3位「破折」

歯を失う原因で最も多いのが「歯周病」です。
「歯周病」に次いで多いのが「ムシ歯」、そして「破折(はせつ)」となります。
歯周病やムシ歯に比べて、「破折」については聞き覚えがないという方も多いと思います。
破折の多くは、歯根破折(しこんはせつ)という『歯を支える歯の根』にヒビが入ったり、割れてしまった状態をいいます。
神経がある歯に破折が起きると、歯に痛みを感じる場合が多く、神経がない歯の場合は、歯ぐきが腫れたり、膿が出るなどの症状があります。
歯の根には、血管・神経が通っており、それらを失ってしまうと歯の破折のリスクが上がってしまいます。
また、破折の場合の多くは、歯を抜く治療になってしまいます。
歯の神経には、感覚を伝える役割があり、歯の根を通る血管には、歯に栄養を届ける大切な働きがあります。
ムシ歯の進行が大きい歯の治療などで、血管・神経を抜いてしまった歯には栄養が届かないため、その歯は弱くなってしまいます。
弱くなってしまった歯は、日常生活の「噛む」「くいしばる」などの負担から、破折してしまう場合があるため、就寝時にマウスピースを装着することで破折リスクを軽減することが出来ます。

破折を予防するためにも、正しい歯磨きや、定期検診でムシ歯を予防することや、ムシ歯の早期発見・早期治療によって神経を守るムシ歯治療が大切です。
また、神経を失った歯は破折だけでなく、ムシ歯になっても痛みを感じないため、定期検診でレントゲン撮影による診断を継続して行くことが大切になります。
神経がある歯でも、「歯ぎしり」や「くいしばり」のほか、咬み合わせに問題がある方は、破折のリスクが高いので、定期検診の受診によって破折のリスクを下げることが大切です。

2019年 3月号 《 vol.43-3 》

歯を守るマウスピース

歯を守るマウスピース

ムシ歯や歯周病は「細菌」によって歯が失われてしまいますが、悪い咬み合わせでは「力」によって歯が失われてしまう場合があります。
咬み合わせの問題では、歯ぎしりや、くいしばりなどがあり、それらが原因となって、顎関節症や知覚過敏症のほか、歯周病の進行、歯の根が割れるなどの症状がでる場合があります。
当院では、定期検診や初めて来院されたときには、正しい咬み合わせが出来ているかの診断を行ない、必要に応じて「マウスピース」の使用をご案内しております。
マウスピースは患者様のお口に合わせて作製し、主に就寝時に使用することで、寝ているときの歯ぎしりや、くいしばりによる力を分散させることで歯を守る効果があります。
ムシ歯や歯周病のように、細菌に対しての治療だけではなく、お口の力を最適にコントロールすることも大切な歯科治療です。

2019年 3月号 《 vol.43-2 》

1日4粒のキシリトール

1日4粒のキシリトール

キシリトールが含まれたガムやタブレットが店頭に並ぶようになり、キシリトールは一般的にも広く知られる成分となりました。
キシリトールは、ムシ歯予防に効果があることをご存知の方も多いと思います。
キシリトールには、ムシ歯をつくる「ミュータンス菌」を減少させることで、ムシ歯の原因となる酸の生成を抑制する働きがあります。
また、甘みがあることから、だ液を多く出させる効果によってムシ歯になりにくいお口の環境をつくる効果や、一定期間以上お口の中に入れていると、ムシ歯の原因となる歯垢が付きにくくなるほか、歯の再石灰化を促し、硬く強い歯の形成に繋げることが出来ます。
ムシ歯予防のためには、1日に4粒の摂取が効果が出る目安となっており、食後に取ることでより効果が期待できます。
また、ムシ歯になりやすい方は、間食後や就寝前に取ることも効果があると言われています。
キシリトールの摂取だけでムシ歯予防に繋げることは難しいので、しっかりと毎日の歯磨きと、歯科医院で定期検診の受診が大切です。

2019年 3月号 《 vol.43-1 》

歯磨きのタイミング

歯磨きのタイミング

私たちは、ムシ歯や歯周病からお口の健康を守るために、日頃から歯磨きをします。
患者様から、食後すぐに歯磨きをした方が良いのか、食後から時間を空けて歯磨きをするべきかという質問をいただくこともあります。
食後、すぐに歯磨きができる環境であれば、すぐに歯を磨き、お口の中を衛生的な状態にされた方がムシ歯や歯周病のリスクは軽減出来ますが、お口の中を酸性にする力が強いものを飲食したときには、30分程度の時間を空けて、歯磨きをすることをお勧めします。
食事をすると、お口の中は酸性になり、ムシ歯になりやすい環境になりますが、時間の経過とともに中性からアルカリ性と変化し、お口の環境も安定してきます。
酸性の強さは「ph(ペーハー)値」で示され、「ph値」が低いほど酸性の力が強くなり、オレンジやいちご・ドレッシング・お酢・コーラ・ワインなどは、酸性が強いので注意が必要です。
歯磨きのタイミング以外にも、歯の磨き方や注意するポイントは、人によって違いがありますので、歯磨きについての疑問などはお気軽にお尋ね下さい。

2019年 2月号 《 vol.42-3 》

ムシ歯予防に大切なフッ素

ムシ歯予防に大切なフッ素

ムシ歯は、自然に進行が止まることはありませんが、初期の段階であれば治療の負担を最小限に抑えることが出来ます。
また、治療した歯は再びムシ歯になってしまうリスクが上がることから、特にムシ歯予防への取り組みが大切になります。
ムシ歯を予防するためには、毎日の正しい歯磨きと、歯と歯の間を衛生的に保つためのフロスや歯間ブラシを使ったセルフケアが大切です。
ムシ歯予防に効果がある「フッ素」には、歯を再石灰化することで歯を正常な状態に戻す作用や、抗菌作用のほかに、歯の表面のエナメル質を強化する働きもあります。
毎日の歯磨きでは、フッ素が含まれている歯磨き剤の活用と合わせて、定期的に歯科医院で歯のクリーニングをすることで、お口の衛生環境を保つことがムシ歯予防に繋がります。

2019年 2月号 《 vol.42-2 》

喫煙と歯周病の関係

喫煙と歯周病の関係

歯周病は、歯ぐきなどの歯の周りの組織に炎症を引き起こす感染症 で、歯を失う最大の原因です。
歯周病の予防や改善のためには、歯科医院で定期的にお口のメンテナンスを受けることや歯科衛生士による歯周病治療を行うことで歯周病菌の数と活動のコントロールをしていくことが重要になります。
しかし、喫煙をされている場合、しっかりお口のメンテナンスを受けていても歯周病の進行を防ぐことが難しくなります。
喫煙は、全身の健康と同じように、お口の健康にとても悪い影響を与えてしまいます。
人の体やお口の中には血管が通っています。炎症が起こっている部位の血管からは細菌と戦う成分(白血球など)が出てきますが、喫煙をするとお口の血管は収縮してしまい、その成分が出にくくなります。
喫煙は、体の防御力を弱めてしまうため、歯周病菌を攻撃する働きも弱くなり、その結果歯周病が進行してしまう場合があります。
禁煙に取り組むことが、健康そして歯周病対策への大きな一歩になります。

2019年 2月号 《 vol.42-1 》

健康寿命を考えるオーラルフレイル

健康寿命を考えるオーラルフレイル

皆さんは、『オーラルフレイル』という言葉を聞いたことはありますか?
直訳すると『口腔機能の虚弱』となります。
「オーラルフレイル」は、日常生活を問題なく過ごせる「健康寿命」を延ばすためにも、口腔機能が、しっかりしていることが重要であるという考えから、お口に問題が生じたときの早期受診、また、予防・早期発見を提唱する言葉です。
ムシ歯・歯周病などで、歯を失ってしまうと、滑舌の低下や食生活の変化につながります。
食生活の変化によって、栄養バランスが乱れ、身体機能が低下し、社会活動が出来ない・日常生活に問題が生まれる・寝たきりになってしまうなど、健康寿命に影響が出ることがあります。
口腔健康と全身健康が、深く関わり、健康寿命につながることが広く浸透してくれればと思います。

2019年 1月号 《 vol.41-3 》

『目標を持つ』という健康法

『目標を持つ』という健康法

体調を管理していく健康法には、今の健康を維持していく「守りの健 康」と、体力や免疫力を向上させるための「攻めの健康」の2つがあるそうです。 2008年に75歳でエベレスト登頂を達成したプロスキーヤーで冒険家の三浦雄一郎さんは、健康法について多くの執筆もされています。
その三浦さんも、60歳を迎えようとしている頃は健康が大きく崩れていました。
三浦さんは、60歳を前に冒険家を引退したあとは、暴飲暴食を繰り返し、運動もしない生活を送っていたそうです。
その後、高血圧、糖尿病など多くの生活習慣病を患い、担当医師からは生活習慣について厳しい警告も受けたことがあったようです。
その頃、99歳の父親がスイスのモンブランという山をスキーで滑るという目標を聞いた三浦さんは、自分も大きな目標に向かっていこうと決意してエベレスト登頂を目指し、見事達成しました。
「大きな目標を持つ」というのも、健康法の一つなのかも知れません。 今年も大きな目標を持って、体と気持ちの健康を目指していきたいと思います。

2019年 1月号 《 vol.41-2 》

勉強会グループに初参加

勉強会グループに初参加

12月15日(土)は、昨年の4月に立ち上げられた歯科医師勉強会グループの新メンバーとして初参加し、「歯の根の治療」をテーマに臨 床実習を行いました。
歯の根には、歯に栄養を届ける血管や、神経があるため、歯科治療分野では高い精度を求められる治療の一つです。
また、場合によっては、歯の根の治療精度を上げることで歯の寿命に影響を与えることもあります。
勉強会では、実際の歯や模型を用いて、それぞれの医院で使用している機器や材料を使った実習を行いました。
実習のほかにも、「歯の根の治療」について日々の診療の中で感じている課題などについてもディスカッションをすることが出来ました。 歯の根の形や、症状は人それぞれなので、同じ治療をしても同様の結果が出ないこともあります。
日々の診療と継続する学びの中で、技術の研鑽を積み重ねることで患者様にとって最善の歯科治療へ繋げていきます。
副院長 横山有子

2019年 1月号 《 vol.41-1 》

新年のご挨拶

新年のご挨拶

皆さま、新年明けましておめでとうございます。
今年の正月休みは、例年よりも長く休めたという方が多かったのではないでしょうか?
また、新たな目標を立てた方もいらっしゃるかと思います。
「横山歯科クリニック」は、昨年に続き今年も患者さまの健康を守り続ける予防歯科、健康につながる質の高い歯科治療を届けていきます。
お口の健康は全身の健康にもつながることから、専門的技術による口腔ケアによって皆様の健康をお守りしていきます。
今年は、4月に新元号が発表され、そして東京オリンピック開催はいよいよ来年となり、2025年には大阪万博も開催が決定しました。
2019年、当院も様々なことに挑戦し、皆様に安心を届ける歯科医院を目指していきます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

2018年 12月号 《 vol.40-2 》

保育園で歯科検診

保育園で歯科検診

10月16日(火)は、「社会福祉法人 札幌光陽会 西岡高台保育園」の歯科検診に行って来ました。
今回が初めての検診訪問ということもあり、少し緊張気味で伺いましたが、元気な子ども達を前にして、こちらが元気を分けてもらったような気持ちになりました。
保育園に入園する年齢になってくると、生活や食習慣も変わってくることで、お菓子やジュースを飲食する機会も多くなります。
これまで以上にムシ歯になってしまう危険が高まるほかに、6歳臼歯と呼ばれる奥の歯も生え始める時期もあります。
6歳臼歯は、一番奥に生えてくるため歯磨きが難しいので、保護者の方は特に注意して仕上げ磨きをしてあげて下さい。
お子様の将来にわたっての健康な歯を守ることにつなげるためにも、歯科検診のほかに、定期的に歯科医院で検診を受け、お口を健康的な状態を維持することが大切です。
院長 横山

2018年 12月号 《 vol.40-1 》

2018年を振り返って

2018年を振り返って

12月になり、2018年最後の「ミニミニ新聞」となりました。
今年は、皆さんにとってどのような一年だったでしょうか?
2月に開催された平昌オリンピックや、6月に始まったロシアW杯など、スポーツに盛り上がったという方も多かったと思います。
また、自然災害も多くありました。
7月の西日本豪雨では、記録的な大雨により岡山や広島を中心に、愛媛や兵庫でも大きな被害を出し、9月には北海道でも地震によって道内全域が停電するなど、日常生活に大きな影響を与えました。
この一年で、災害についての意識が大きく変わったという声もたくさん耳にしました。
皆さんそれぞれに、たくさんの出来事があったと思いますが、健康で安心できる生活と笑顔を大切に、新たな年を迎えていただきたいと思います。
横山歯科クリニックは、12月20日で移転して2周年を迎えます。
今年も、たくさんの取り組みや活動を行うことができました。
4月には、所属する「日本臨床歯周病学会」で症例発表会があり、貴重な学びがありました。
5月は、当院にも導入している「歯科用CT診断セミナー」の受講をはじめ、7月は「歯列矯正治療セミナー」、9月には「インプラント治療セミナー」でインプラント治療を受けられた患者様のお口の健康を守るための知識・技術を学びました。
また、所属している歯科医師勉強会グループでの通例勉強会にも参加する機会もあり、学びと成長を感じる一年にすることが出来ました。
来年もこれまで以上にたくさんの活動を続けながら、新たな挑戦をしていくことで、皆さんのお口の健康をお守りし、笑顔と安心のある生 活に繋げていきたいと思います。

2018年 11月号 《 vol.39-2 》

インフルエンザ予防にうがい液

インフルエンザ予防にうがい液

寒い日も多くなり、体調管理には一層注意する時期になりました。
空気が乾燥するこれからの季節は、インフルエンザの流行を心配される方も多いと思います。
今年は、まだインフルエンザ流行についての大きな情報は出ていませんが、早めの対策がインフルエンザ予防につながります。
インフルエンザや風邪の予防には、『うがい』『手洗い』が効果があることはご存知と思います。
当院でも取り扱っている『SP-Tうがい液』は、歯周病予防・改善に効果のある洗口液ですが、その高い殺菌作用により、インフルエンザや風邪予防にも効果があると言われています。
インフルエンザ予防製品ではありませんが、水よりも殺菌効果の高い洗口液を使用し、お口とカラダの健康を流行前から守っていくことが大切です。
『SP-Tうがい液』については、当院スタッフまでお気軽にお尋ねください。

2018年 11月号 《 vol.39-1 》

1本の歯を失ってしまったときの治療法

1本の歯を失ってしまったときの治療法

皆さんは、人の歯は何本あるのかご存知でしょうか?
人の歯は、通常「親知らず」を入れると32本あり、親知らずを全て抜いている方は28本になります。
それだけたくさんの歯があるなら、一本くらい無くても問題ないだろうと考えてしまう方もいらっしゃいますが、それぞれの歯には役割があり、また一本の歯がないことでお口全体に影響を与えることもあります。
一本の歯を失った場合には、固定式の「ブリッジ」、取り外し式の「部分入れ歯」、「インプラント」の3つの治療法から選択することになります。
固定式の「ブリッジ」は、前後の歯を削りしっかり固定する治療のため、違和感も少なく、噛む力も維持しやすい治療です。
取り外し式の「部分入れ歯」は、歯をほとんど削らずに出来ることや、将来ほかの治療に移行しやすい治療ですが、固定するバネ(金具)が見えてしまったり、強く噛むことが難しいこともあります。
特殊な治療の「インプラント」は、本来の歯に近い感覚を得ることができますが、手術や適応を判断するためには特殊な診断が必要になり、治療費も比較的高額になります。
歯を失い始めるのは、40代・50代からが最も多く、「奥歯」から歯 を失っていく場合がほとんどです。
歯を失わないためにも、出来るだけ早くから歯科医院で定期的にお口のメンテナンスを受けることが効果的ですが、歯を失ってしまった場合には、患者様のお口の状態や失った歯の部位、患者様の生活を含めて話し合い、治療法を選択していきます。

2018年 9月号 《 vol.37-3 》

歯列矯正セミナー

歯列矯正セミナー

7月29日(日)は、『歯列矯正治療研修セミナー』に参加してきました。
歯並びついて気にされている患者様も多く、見た目にコンプレックスを抱えている方や、歯磨きなどがしにくいためにムシ歯になってしまう方もいらっしゃいます。
治療研修では、「マイクロインプラント」という器具を使用した矯正治療の臨床知識と技術の習得を目指しました。
「マイクロインプラント」とは、小さく細いネジのような器具のことで、お口の中に固定し、軸にしながら歯を動かしていく矯正治療になります。
「マイクロインプラント」を使用することで、他の歯に負荷をかけずに、動かしたい歯のみに適切な力を加えることが出来ます。
また、傾いた歯を起こしたり、埋まってしまっている歯を引き上げたりなど、様々な臨床に応用することが出来ます。
矯正治療についてのご質問は、お気軽にお伝え下さい。
院長 横山裕之

2018年 9月号 《 vol.37-2 》

規則正しい食習慣でムシ歯予防

規則正しい食習慣でムシ歯予防

皆さんが、食後などに毎日している歯磨きの歴史をご存知でしょうか?
何となく当然のようにされている歯磨きの歴史の始まりは、意外に古くから習慣化されていたと言われています。
最も古い歴史では、紀元前5千年のバビロニア帝国(現在のイラク南部)で、食前に麻を使って歯を磨いていたという記録があります。
また、歯ブラシのルーツでは、紀元前3千年のエジプトで、小枝の先をボソボソにして歯を磨き、ハーブなどを使用して口臭を防いでいたそうです。 仏教の開祖である釈迦は、「歯木(しぼく)」という木の枝を使った歯磨きを弟子たちに伝えたと言われています。
釈迦は、体臭や口臭は心身の乱れと考えていて、特に口臭は敏感であったため、現在でも口臭を消すことを仏事として行うお寺もあるそうです。
日本で歯磨きが普及したのは、江戸時代になってからで、当時は柳や竹の先をボソボソにして使っており、歯ブラシが誕生したのは、大正3年のことです。
人が歯磨きを習慣にしてから、歯ブラシが誕生するまでには長い歴史がありました。

2018年 9月号 《 vol.37-1 》

歯を守る力のコントロール

歯を守る力のコントロール

先月号の、ミニミニ新聞(8月号vol.36)では、歯に過度の力が掛かることで、歯を支える骨が壊されてしまう『咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)』についての解説をしました。
『咬合性外傷』のほかにも、咬み合わせと歯を守ることには大きな関係があります。
ムシ歯や歯周病は「細菌」によって歯が失われてしまいますが、悪い咬み合わせでは「力」によって歯が失われてしまう場合があります。
高齢になり入れ歯をつくるとき、前歯よりも奥歯の入れ歯をつくる方が多いのは、生活の中で前歯よりも奥歯により大きな力が働くためで、咬み合わせが歯に与える影響の大きさがわかります。
そのため当院では、定期検診や初めて来院されたときには、正しい咬み合わせが出来ているかの診断を行なっています。
咬み合わせの診断では、過度に咬む力が集中している部分や、歯の揺れを確認し、必要に応じて対応します。
また、様々な治療においても、良い状態の咬み合わせにつながる治療に取り組んでいます。
ムシ歯や歯周病のように、細菌に対しての治療だけではなく、お口の力を最適にコントロールすることも大切な歯科治療です。

2018年 8月号 《 vol.36-3 》

インプラント治療コースセミナー

インプラント治療コースセミナー

7月1日(日)は、インプラント治療研修コースセミナーに参加してきました。
全4回で構成されている第1回目の今回のセミナーでは、インプラント治療の概論をはじめ、インプラント治療における診査・診断をもとにした治療計画について学ぶことが出来ました。
インプラント治療は、失った歯の代わりになる有効な治療の一つであると同時に、残っている歯を守る役割を持つ場合もあります。
両隣の歯は健康に関わらず、真ん中の歯を失ってしまった時には、多くの場合「ブリッジ」という治療を行います。
ブリッジは、健康な両隣の歯を削ることで柱の役割をつくり、失った歯の部分にダミーの歯を被せる治療になります。
インプラント治療は、ブリッジのように健康な歯を削る治療ではないので長期的にみると歯を守る治療になりますが、歯を失った全ての人に有効であるとは限らないため、治療前の「診査・診断」が重要になります。 患者様にとって、有益性の高い治療を届けることで、これからの生活が健康につながる歯科治療を目指します。
院長 横山裕之

2018年 8月号 《 vol.36-2 》

規則正しい食習慣でムシ歯予防

規則正しい食習慣でムシ歯予防

8月になり、子ども達にとっては楽しい夏休みの真っ只中と思います。
夏休み中は、外出が多くなったり、日が落ちるのも遅いため、生活習慣が乱れがちになる子ども達も多いと聞きます。
生活のバランスが崩れ、食習慣が乱れることはお口の健康にも影響する場合があることをご存知でしょうか?
お口の中は通常「中性」で、この状態のときはムシ歯になるリスクは下がっていますが、食べ物を口の中に入れると「酸性」になり、ムシ歯リスクが上がります。
だ液は、酸性になったお口の中を中性に戻す働きがあり、ムシ歯から 歯を守る大切な役割を持っています。
ムシ歯を予防するためには、食事と食事の間隔をしっかりとることで、お口の中を中性に戻すことが大切です。
継続的に間食し、常にお口の中が酸性の状態が続いてしまうとムシ歯になる可能性が高くなり、間食がお菓子など糖分の高いものであれば、さらにムシ歯リスクが上がってしまいます。
健康に夏休みを過ごすためにも、食事やおやつの時間をしっかり決め、 規則正しい食生活を送ることがムシ歯予防につながります。

2018年 8月号 《 vol.36-1 》

骨を壊す咬合性外傷

骨を壊す咬合性外傷

「咬むと奥歯が痛む」「歯が浮いたような感じがする」「歯が動く」という症状はありませんか?
このような症状によって、ムシ歯や歯周病を疑い来院される方も多くいらっしゃいます。
実際に、『ムシ歯』や『歯周病』が原因となっている場合もありますが、悪い咬み合わせが原因の『咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)』による場合も少なくありません。
『咬合性外傷』とは、歯に過度の力が掛かることで、歯の周りに炎症 が起き、歯を支える骨が壊されてしまうことです。
『咬合性外傷』のほとんどは奥歯に起こりますが、問題は前歯の悪い咬み合わせによる場合も多くあります。
悪い咬み合わせの原因には、歯並びのほかにも、抜けてしまった歯を放置するなどで引き起こる歯の移動や、歯ぎしりや食いしばりによる歯のすり減りなどもあります。
また、歯の治療をしたときの「被せ物」や「詰め物」が正しい咬み合わせになっていないことが原因となることもあります。
歯を支える大切な骨を壊してしまう『咬合性外傷』の、予防・早期発見のためにも、当院では定期検診などで咬み合わせの検査も実施しております。

2018年 7月号 《 vol.35-3 》

通例勉強会で症例発表

通例勉強会で症例発表

6月26日(火)は、私が所属している歯科医師勉強会グループで、毎月行われる通例勉強会に参加しました。
今回の勉強会では、歯周病治療について症例を発表する機会をいただきました。
症例発表では、歯周病の患者様への基本治療を解説し、実際の症例をもとに重度の歯周病の方の改善までの取り組みを発表しました。
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされます。 歯と歯ぐきの境目などに汚れや細菌が停滞することで、歯ぐきに炎症が起き、重度になると歯を支える骨がなくなってしまいます。
歯周病の改善のためには、正しい方法で毎日の歯磨きを行うほかに、歯に負担をかけない咬み合わせの治療や、定期的にお口のクリーニングをすることで、お口の中の衛生環境を整えていくことが大切です。
歯磨きなどの毎日のセルフケアと、定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアが歯周病予防につながります。
副院長 横山有子

2018年 7月号 《 vol.35-2 》

本来の白さを取り戻すクリーニング

本来の白さを取り戻すクリーニング

歯を白く綺麗にする方法をご存知でしょうか?
当院にも、白く綺麗な歯になりたいという要望を持った患者様が多く来院されています。
歯を綺麗にする方法には、「ホワイトニング」と「クリーニング」があります。
先月号のミニミニ新聞(6月号vol.34)でもお伝えしましたが、ホワイトニングには、歯科医院で施術する「オフィスホワイトニング」と、歯科医院から薬剤などを購入し自宅で行う「ホームホワイトニング」の2種類があります。
歯のクリーニングは、ホワイトニングのように薬剤を使用することはなく、専用の機材を使って、飲食やタバコなどの影響で歯の表面に付着してしまった着色や汚れを取り除き、歯の本来の色を取り戻すことが出来ます。
ホワイトニングは、自分自身の歯の色以上の白さにすることが出来ますが、まずは、歯のクリーニングによって着色や汚れを取り除いた自分の歯の白さを体験してみるのも良いと思います。
歯のクリーニングについては、当院スタッフまでお気軽にお尋ね下さい。

2018年 7月号 《 vol.35-1 》

新しい滅菌器導入

新しい滅菌器導入

横山歯科クリニックは、通院される患者様はじめ、現場で働くスタッフにとっても安全で衛生的な医療環境づくりを目指しています。
先日、当院に新たな滅菌器が導入されました。
今回導入した滅菌器は、治療に使用した器具を滅菌処理するものではなく、「歯を削るドリル(タービン)」など治療のときにお口の中に入る機械を滅菌処理するための専用器になります。
歯を削るドリル(タービン)は、先端に取り付けるドリル(バー)を回転させるため内部はとても複雑な構造になっています。
内部が複雑な構造になっている「歯を削るドリル(タービン)」などを効率的に滅菌処理するため、専用器では、菌を死滅させるための加熱に合わせて、加圧脱気を繰り返すことで内部も完全に滅菌処理することが可能になります。
医療機関の衛生管理基準については、ヨーロッパやアメリカの方が進んでおり、今回導入した滅菌器も日本では導入の義務はまだありません。
当院は、これからも皆様が安心できる環境づくりを継続していきます。

2018年 6月号 《 vol.34-3 》

ゴールデンウィーク

ゴールデンウィーク

少し前になりますが、皆さんはどのようなゴールデンウィークを過ごされましたか?
私は、久しぶりの連休ということもあり、家族でニセコや北海道グリーンランドに行って来ました。
ニセコでは、アスレチックや京極の吹き出し公園にある広場でサッカーをしたりと、子供たちと楽しい時間を過ごすことが出来ました。
北海道グリーンランドでは、仮面ライダーショーを見にいきましたが、この日は本当に寒く、雪のような雨が降るなか凍えながら子供たちと仮面ライダーを応援しました。
ゴールデンウィーク期間中は、歯科医師セミナーにも参加しましたが、家族との時間もつくることができ、充実した連休になりました。
院長 横山

2018年 6月号 《 vol.34-2 》

安心安全なホワイトニング

安心安全なホワイトニング

歯の自然な白さ、美しさを取り戻す「歯科ホワイトニング」をご存知でしょうか?
当院に来院されている患者様の中にも、ホワイトニングに興味を持っていただいている方は多くいらっしゃいます。
横山歯科クリニックでは、歯科医院から薬剤などを購入していただき、ご自宅で行うホームホワイトニングをお勧めしています。
「ホームホワイトニング」は、ホワイトニング剤を塗布したトレーを1日数時間(就寝中など)装着し、2週間~1ヶ月程度を目安に効果を実感することができます。
ホワイトニング剤の濃度の強さを選択できる為、しみるなどの不快感を感じにくく、ホワトニング効果が持続するのも特徴です。
最近では、一般のお店でも「歯を白くする歯磨き剤」なども販売されていますが、歯の表面を削ることで効果を体感させる商品も多く、知覚過敏症の原因となる場合もあるので注意が必要です。
また、日本の薬事法では認められていないホワイトニング商品がインターネットなどで販売されていることもあります。
歯を守りながら安全に美しい歯を取り戻す「歯科ホワイトニング」については、当院スタッフまでお気軽にお尋ね下さい。

2018年 6月号 《 vol.34-1 》

精密な診断 歯科用CT

精密な診断 歯科用CT

5月27日(日)は、歯科用CT画像診断についてのセミナーに参加しました。
精密診断機器の歯科用CTは、通常のレントゲン撮影の平面画像ではなく、立体的な3D画像として診断できるため、多くの治療で安全で精度の高い治療につながる診断が可能になります。
特に、「親知らずを抜く」場合や、「歯周病の進行を診断」する場合には、レントゲン撮影だけでは得ることが難しい血管や骨の状態を確認することが出来ます。
「親知らずの抜歯」では、親知らずが歯ぐきの中に埋まっていることもあったり、親知らずの根が何本あって、それぞれの根がどの方向にあるかを診断することが大切です。
また、下顎(したあご)には、重要な役割をもつ管もあることから、特に治療前の診断が大切になります。
当院では、治療内容やお口の状態によってCT撮影を行い、安全な歯科治療を目指しています。
副院長 横山有子

2018年 5月号 《 vol.33-3 》

一時的な役割でも大切な仮歯

皆さんは、歯医者さんで治療を受けられた時に「仮歯(かりば)」を着けたことはありますか?
仮歯は、ムシ歯治療などで歯を削り、被せ物を装着(セット)するまでの期間に歯の代わりとして装着する「仮の被せ物」です。
「仮の被せ物」の「仮歯」には、大切な役割が大きく分けて4つあります。

①お口の環境変化を防止
治療で歯を削り、そのまま放置しておくと隣接する歯が寄ってきたり、歯ぐきが覆い被さってくるなどの
お口の環境変化を抑止します。歯ぐきの回復を目的とする場合もあります。
②治療期間中の審美性を守る
削られたままの歯は目立ってしまう為、仮歯によって審美性を回復します。
③歯の機能を維持
食事などで不自由がないように、仮歯によって噛むなどの機能を維持します。
④外部の刺激から治療部位の歯を守る
治療途中の歯は、刺激に弱いため、温熱刺激や歯ブラシなどからの刺激、口腔内の細菌から歯を守ります。

仮歯は、あくまでも「仮の被せ物」なので、一時的な役割を目的とした素材となっており、長期間仮歯を装着したままにしておくと、変色や細菌の付着によるムシ歯の進行などに繋がります。
仮歯で治療を中断してしまうと、大切な歯をしっかり治療することが出来ず、これからのお口の健康に影響が出てしまいます。

2018年 5月号 《 vol.33-2 》

ムシ歯になりやすい根面

ムシ歯になりやすい根面

皆さんは、「歯のどの部分がムシ歯になりやすいのか」ご存知でしょうか?
一般的には、歯と歯の間や、噛み合わさる部分などがムシ歯になりやすいと言われていますが、歯の根の表面の『根面』にも注意が必要です。
根面にできるムシ歯を『根面う蝕(こんめんうしょく)』といい、成人や高齢者に多いのが特徴の一つです。
本来、歯の根面は歯ぐきに覆われていますが、歯周病によって歯ぐきが退縮してしまったり、歯磨きの時に歯ブラシを強く当てすぎる方や、歯の噛み合わせの力によって、歯ぐきが下がり根面が露出してしまうことがあります。
歯はエナメル質という非常に硬い組織になっていますが、根面の表面はエナメル質よりも柔らかいセメント質で覆われている為、根面が露出してしまうと通常よりも早くムシ歯になってしまい、その進行が早いのも特徴です。
『根面う蝕』を予防するためにも、毎日の歯磨きでは歯と歯ぐきの境目も磨き、歯科医院でお口のメンテナンスを定期的に受診することが大切です。

2018年 5月号 《 vol.33-1 》

患者様と共に歩む

患者様と共に歩む

4月21日(土)22日(日)は、私と副院長で日本臨床歯周病学会のケースプレゼンテーションに参加しました。
1日目は、学会に所属している6人の歯科医師による症例発表があり、若手からベテラン歯科医師のそれぞれの歯周病に関連した症例を見ることで貴重な学びがありました。
2日目は、神奈川県で開業されている平野治郎先生の講演がありました。
講演は、「長期経過症例から考察する」というテーマで、歯周病の改善のための治療と合わせて、患者様との信頼関係の大切さを伝えられました。
また、歯科治療はその時だけの改善だけではなく、生涯を通じて口腔機能の維持を考えた治療が臨床で最も大切なことであると改めて認識することが出来ました。
しっかりとした治療理念と、根拠のある治療に基づいた歯科医療を届け、患者様と共に歩む歯科医院を目指していきます。

2018年 4月号 《 vol.32-3 》

患者様の大切な資料 口腔内写真

患者様の大切な資料 口腔内写真

皆さんは、歯医者さんに行ったとき、お口の写真を撮影されたご経験はありますでしょうか?
当院では、初めて来院された患者様や治療経過の中で、お口の写真(口腔内写真)を撮影させていただいています。
口腔内写真は、現在の患者様のお口の状態を確認するために、とても大切な資料となります。
口腔内写真を見ることで、患者様自身も気になっている箇所や、状態が悪いところなどを客観的に認識できるだけでなく、今後の治療を計画して行く際に活用したり、治療前と治療後の比較をする資料としても活用できます。
口腔内写真の撮影には、カメラの適切な設定は当然ですが、撮影の角度やポイントが細かくあり、実際のお口の環境を適切に反映させることが重要なため高い技術が必要です。
また、撮影されている患者様の負担が極力ないように短時間で行なう技術も必要です。

2018年 4月号 《 vol.32-2 》

抜けたままの歯 大丈夫?

抜けたままの歯 大丈夫?

『歯は一本くらいなくても問題ないだろう』というお考えから、歯がない状態のままでいる方はいらっしゃいませんか?
「歯が抜けた」「通院を途中でやめてしまった」などの理由で、一本でも歯がない状態でいることは、お口の健康に様々な影響を与えてしまうことをご存知でしょうか?
例えば、『下の奥歯』を一本抜けてしまったままにしておくと、これまで『その歯と噛み合っていた上の奥歯』が下に伸びてきます。
また、両隣の歯は、支えがなくなる為、抜けた歯の方向に倒れてきてしまいます。
一本の歯がなくなり、スペースができてしまうことで、歯のバランスが崩れ、噛み合わせに問題が出てくるほか、歯磨きがしにくくなり、ムシ歯や歯周病のリスクも上がってしまいます。
歯は、一本一本に大切な役割があり、それぞれの歯があることで、健康を維持することが出来ます。
治療やお口の状態によっては、歯を抜いたままにするケースもありますが、その場合は、「定期検診による管理が大切」になります。

2018年 4月号 《 vol.32-1 》

適切な保険診療を届ける

適切な保険診療を届ける

4月1日(日)は歯科医師会による保険診療改定講習会に、参加しました。
日本の医療機関で治療を受ける際には、医療保険が適用される治療も多く、比較的容易に治療(保険治療)を受けることが出来ます。
医療保険制度は毎年見直され、特に2年に一度は大きな見直し(保険制度の改定)が実施されます。
私たち医療機関が保険治療を提供するためには、その改定のたびに、私達自身が保険診療の規則や仕組みをしっかり理解しておく必要があります。
今回の講習会では、当院がすでに取得している「歯科外来診療環境体制(通称:外来環)」の認定を全国的に推進し、歯科医療機関の感染症対策や、予防歯科の取り組みについての方向性が示されておりました。
当院では、患者様へ適正な保険診療を届け、正しい情報開示を行なっていくため、常に最新の情報を吸収し医療保険制度への理解を深めるための取り組みを行なっています。

2018年 3月号 《 vol.31-3 》

フッ素の力で歯を守る

フッ素の力で歯を守る

皆さんは、毎日の歯みがきでどのような歯みがき剤を使用されていますか?
むし歯予防効果の高い「フッ素」が含まれている歯みがき剤を使用している方も多いと思います。
フッ素が含まれている歯みがき剤を「フッ化物配合歯磨剤」と言いますが、この「フッ化物配合歯磨剤」は2016年時点で市場の91%を占めるまで拡大しました。
当院でも、成人用、お子様用の「フッ化物配合歯磨剤」をそれぞれ取り扱っています。フッ素の濃度は、『ppm』という単位で表し、これまでの成人用「フッ化物配合歯磨剤」のフッ素濃度は『1,000ppm』でした。当院で販売している「チェックアップスタンダード」も 『1,000ppm』でしたが、今回、製品リニューアルによって、『1,450ppm』までフッ素濃度を上げることで、14%~22%のむし歯予防効果の上昇につながるというデータが発表されました。
自分自身に適した歯みがき剤や、チェックアップスタンダードなどの歯みがき関連商品についてのご質問は、当院スタッフまでお気軽にお尋ね下さい。

2018年 3月号 《 vol.31-2 》

歯科定期検診と医療費の関係

歯科定期検診と医療費の関係

上のグラフは、定期的な歯科検診を受診されてる人と、受診されていない人の生涯総医療費負担についてのデータです。
定期的な歯科検診を受けている人に対し、受けていない人の総医療費の負担額はおよそ倍近い数字が示されています。
なぜ、歯科検診を受診すると医療費の負担が減る場合が多いのかご存知でしょうか?
大きく分けると3つの要因が上げられます。
①お口のトラブルを未然に防ぐことが出来る場合が多い。
②口腔健康が、糖尿病や心筋梗塞など全身疾患予防につながる。
③正しく噛むことが、食事や脳の活性、全身健康を支える。
治療後のお口の健康や、現在お口が健康な状態の方が、これからの生活でも健康を維持できるように、予防歯科をお届けしていきます。

2018年 3月号 《 vol.31-1 》

治すためではなく、守るための定期検診

当院では、患者さんによって違いはありますが、4ヶ月~6ヶ月の歯科 定期検診をご案内しております。歯科定期検診は、歯の治療が目的ではなく、お口の健康維持や、ムシ歯や歯周病をはじめ、お口の問題を未然に防ぐための予防を目的としています。

歯科定期検診の目的
①ムシ歯や歯周病になるリスクを抑えるための予防処置。
②小さなムシ歯は、ムシ歯の進行を抑制しながら状態を確認。
③入れ歯の方は、専用器材で入れ歯の洗浄、歯ぐきの状態の確認と、入れ歯を支えている歯を守るための処置。
④ムシ歯予防効果の高いフッ素を歯に塗布(ご希望の方のみ)

どんなに優れた治療法や治療技術があっても、生まれ持った天然の歯に勝るものはありません。ムシ歯になってしまい、ムシ歯菌に感染した部分を削り取り、詰め物をすることで、歯としての機能は取り戻すことはできますが、歯と詰め物の隙間から細菌が侵入し、ムシ歯が再発してしまうリスクもあります。
ムシ歯のない健康な歯はその健康を守り続け、治療後の歯はムシ歯の再発リスクを下げるためにも、歯科定期検診は大切です。また、入れ歯を使用している方にとっても、長期的に安定した快適な入れ歯を維持することに繋がる歯科定期検診です。

2018年 2月号 《 vol.30-3 》

効果的フッ素の活用で歯を守る

効果的フッ素の活用で歯を守る

皆さんは、フッ素という言葉を聞いたことはありますか?
最近は、テレビなどでも耳にする機会も多いかと思います。ムシ歯予防に効果が認められている「フッ素」は、WHO(世界保健機構)やFAO(食糧農業機構)では必須栄養素としています。
フッ素は、土壌で育つ野菜や果物、魚介類や海藻類にも含まれていますが、日常生活の中でムシ歯予防に効果を発揮するほど摂取することは、難しいと言われています。フッ素を歯に取り込むためには、毎日の歯磨きで「フッ素入り歯磨き剤」の使用や、歯医者さんでフッ素を塗布する施術が効果的です。高い効果を期待できる「歯科フッ素塗布」に対して、ご自宅で使用する「フッ素入り歯磨き材」は、一時的な効果しか得られないため、使用の必要性はあっても、その効果の過剰な期待に注意が必要です。「フッ素入り歯磨き剤」で毎日歯を磨き、そして、年3回~4回歯医者さんでお口のクリーニングとフッ素塗布により『ムシ歯リスクは大きく抑える』ことが出来ます。

2018年 2月号 《 vol.30-2 》

キッズスペースを見ながら診療で安心

キッズスペースを見ながら診療で安心

横山歯科クリニックは、お子様からご年配の方まで、ご家族が安心して通院できる歯科クリニックを目指しています。
特に、通院から遠ざかってしまいがちな子育て中のお母さんが、通院しやすい院内環境づくりにも取り組んでいます。
当院では、お子様が遊べるキッズスペースのほか、保護者が治療中でも、キッズスペースの様子を見られるカメラを設置しています。もちろん、小さなお子様は、保護者と一緒に診療室に入ることもできますが、キッズスペースで遊んでいたいお子様には、そのまま遊んで いてもらい、その様子をモニターで見ながら診療を受けることが出来ます。
当院スタッフも、キッズスペースのお子様の様子は確認していますが、保護者の方が直接、様子を見ることで、より安心できるかと思います。ムシ歯や歯周病は、初期の段階では自覚症状がないまま進行する場合もあります。お仕事や、家事育児にお忙しいお母さん、保護者の方が、気軽に安心して通院できる環境をつくることで、定期的な検診を受診して頂き、ムシ歯や歯周病の予防、早期発見によって、地域のお口の健康を支えていきます。

2018年 2月号 《 vol.30-1 》

予防に洗口液

予防に洗口液

皆さん、こんにちは。
寒い日も多くなり、体調管理に気をつける時期になりました。全国的に、インフルエンザも大流行し、小さなお子様がいるご家庭では、特に注意されているかと思います。
北海道は、全国平均に比べ流行は抑えられていますが、それでも「警報レベル」を超える状況で、幼稚園や小学校では学級閉鎖も多くなっているようです。インフルエンザや風邪予防には、うがい、手洗いの徹底を聞きますが、この「うがい」に洗口液を使用すると予防効果が高まることをご存知でしょうか?
本来は、殺菌効果によって、ムシ歯や歯周病菌を抑制させる働きのある洗口液ですが、インフルエンザや風邪予防効果を期待して使用する方もいらっしゃいます。インフルエンザ予防製品ではありませんが、水よりも殺菌効果の高い洗口液を使用し、お口とカラダの健康を守っていきたいと思います。

2018年 1月号 《 vol.29-3 》

怖くない歯医者さんを目指して

怖くない歯医者さんを目指して

皆さんは、歯医者さんについてどのようなイメージを持っていますか?
「怖い」「痛い」という、マイナスのイメージを持たれている方も多いと思います。
マイナスのイメージを抱えているところに足を運ぶのは、とても気が重いものですよね?しかし、ムシ歯や歯周病からお口の健康を守るためには、定期的に歯医者さんで、ムシ歯・歯周病の「原因となる菌」を取り除くことが、とても効果的な予防になります。
当院では、お子様連れの方も来院しやすい院内環境を目指し、キッズスペースをご用意しています。 子供達にとって、歯医者さんは「怖い」「痛い」ところではなく、ムシ歯にならないための歯医者さん、痛くならないための歯医者さんになるよう取り組んでいきます。治療だけではなく、予防のための通院を伝えていき、生涯を健康な歯で過ごすことができる歯科医療を目指します。

2018年 1月号 《 vol.29-2 》

歯周病から歯を守るセラミック治療

歯周病から歯を守るセラミック治療

ミニミニ新聞11月号では、セラミック治療が『ムシ歯の再発リスクを 抑える』ことをお伝えし、先月号の12月号では、セラミック治療の特殊構造が『歯の根を守る』ことをお伝えしました。
今回は、『歯周病予防につながるセラミック治療』についてです。
歯周病やムシ歯の原因は、『細菌』です。この『細菌』を減らすことが、歯周病やムシ歯の予防につながります。歯周病やムシ歯の原因となる『細菌』を減らすために有効な手段が、毎日の歯ブラシやフロス・歯間ブラシと、歯医者さんで行なうお口の定期メンテナンスです。
そして、歯を守ることに繋がる治療方法の選択です。大きなムシ歯になった場合の治療には、銀歯かセラミックの主に2種類の治療方法があります。セラミックは、銀歯に比べて『細菌』が付着しにくいという性質があるため、長期に渡って歯を守り、歯周病予防にもつながります。銀歯は、セラミックと比べると2倍~17倍も細菌が付着しやすいため、歯周病リスクも高まってしまいます。歯を失う原因で一番多い「歯周病」から歯を守るためにも、治療後の健康を考えた治療が大切です。

2018年 1月号 《 vol.29-1 》

新年ご挨拶

新年ご挨拶

新年、明けましておめでとうございます。
当院は、お正月期間中の12月29日~1月3日まで休診させて頂きました。
我が家は、遠出などすることもなく、落ち着いたお正月を過ごしましたが、皆さんは、どのようなお正月を過ごされましたか?
新年を迎えるにあたって、新たな目標を立てた方もいらっしゃると思います。横山歯科クリニックは、移転開院から1年を迎えましたが、今年はこれまで以上に、一日一日を丁寧に送っていこうと思います。
また、歯科医療への学びを継続し、多くを吸収することで、質の高い 歯科治療を皆さんへ届けていくことで、毎日の暮らしの安心と健康につなげていきたいと思います。
本年も、横山歯科クリニックを宜しくお願い致します。
横山裕之

2017年 12月号 《 vol.28-3 》

日本臨床歯周病学会

日本臨床歯周病学会

11月11日(土)・12日(日)は、私が所属する日本臨床歯周病学会 に参加しました。
本会は、1983年に「歯周病治療の向上」を目指した3人の歯科医師が立ち上げ、現在は4,200名以上の会員によって歯周病治療分野で中心的役割を持つ学会です。
11日(土)は、歯周病の改善・予防のための歯科衛生士手技についての講演があり、12日(日)は、歯科医師対象の「歯根膜(しこんまく)を活かす」というテーマで講義が行われました。
歯根膜(しこんまく)とは、「歯を支えている骨」と「歯の根」の間にある薄い膜のことで、歯と歯を支えている骨を繋ぐ役割のほかに、食感などの伝達・歯に伝わる力を調整する役割もあります。
通常、歯を失ってしまった治療では、「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」のいずれかを選択しますが、その場合、歯根膜は失われてしまいます。
講義では、親知らずなど、抜いても問題ない歯を喪失してしまった部位に『移植・再植』することで、歯だけではなく歯根膜も取り戻すことを目指した治療法について学ぶことが出来ました。

2017年 12月号 《 vol.28-2 》

特殊構造で歯を守るセラミック治療

特殊構造で歯を守るセラミック治療

先月号のミニミニ新聞11月号vol.27では、「セラミック治療」がムシ歯の再発リスクを抑える要因になることをお伝えしました。
今回は、セラミック治療が歯を支える『歯の根』を守ることにつながる解説です。
セラミック治療は、まずムシ歯菌に感染してしまった部分を削り取り、歯の根にファイバーポストと呼ばれる「柱」を立てます。
次に、その『柱』をしっかり固定するために『柱』の周りに、レジンコアという素材の『土台』を盛り付けていき、最後にセラミック素材の被せ物を装着(接着)します。
セラミックを装着(接着)するまでの、『柱(ファイバーポスト)』と『土台(レジンコア)』は、セラミックの審美性を高めるだけではなく、歯の根を守る役割を持っています。 本来の歯と似た素材であるため、物を噛んだときなど、歯に負荷がか かったときには、わずかにしなることで、歯の根へのダメージを緩和する働きがあります。
歯の根を守ることは、歯の寿命を守ることに直接関係するため、とても重要な役割です。
また、セラミックが割れてしまうことを心配される方も多くいらっしゃいますが、これも、割れることで過度な衝撃が、そのまま歯の根に伝 わるのを防止する役割を持っています。

2017年 12月号 《 vol.28-1 》

2017年を振り返って

2017年を振り返って

今年も12月になり、2017年の終わりが近づいてきました。
2017年最後の「ミニミニ新聞」になります。
皆さんにとって、今年はどのような一年だったでしょうか?
私の2017年は、たくさんの学びと経験があった1年となりました。
当院は、昨年「スシローさん横のビルから移転」し、12月20日で移転開院してから1周年になります。
移転前横山歯科クリニックの院長だった私の父「横山 潔」は、今年の8月に他界してしまいましたが、父の代から通院頂いている患者様もたくさんいることに、感謝の気持ちを改めて感じます。 2017年は、新しい横山歯科クリニックとしてスタートし、新しい患 者様との出会いもたくさんありました。
また、活動では、多くの学会や歯科治療セミナーにも参加することで、多くの学びを得ることが出来ました。
来年も、今年同様に日々の勉強・学びを継続し、成長を感じられる1年にしていくことで、患者様のお口の健康づくりに貢献していきたいと思います。
横山裕之

2017年 11月号 《 vol.27-3 》

大谷選手の目標達成シート

大谷選手の目標達成シート

皆さんは、スポーツをする習慣はありますか?
私は、小学生の頃からサッカーをしていましたが、最近は運動不足を感じています。
スポーツは、好きなのでサッカーに限らず、プロ野球などもテレビで観戦しています。
今シーズンのプロ野球は、大谷選手の怪我の影響もあったのか、日本ハムファイターズは5位という結果で終わってしまいました。
大谷選手は、高校時代に「目標達成シート」をつくり、高校の最終目標である「ドラフトで8球団から1位指名を受ける」ために、やるべきことを書き出し、取組んでいました。
大きな最終目標を達成するために、目の前にある小さな課題にもしっかり向き合う大切さを高校生で実践していたことには驚かされます。
日ハムでまだまだプレーして欲しい気持ちもありますが、メジャーリーグで二刀流挑戦にも期待して応援したいと思います。

2017年 11月号 《 vol.27-2 》

原因を解決する予防歯科

原因を解決する予防歯科

予防歯科分野で有名な上のイラストは、これまでの日本の歯科医療を表しています。
『洗面所から溢れる水を一所懸命に拭く二人の男性』がいますが、何かおかしな感じがしませんか?
お気づきになられた方もいらっしゃると思いますが、蛇口から水が出たままでは、いくら拭いてもキリがありません。
イラストに描かれている『2つの蛇口』は、「ムシ歯」と「歯周病」を表現し、『床を拭く作業』は「歯科治療」を表現しています。
洗面所から水が溢れる原因を解決せずに、拭き掃除を続けても作業を繰り返すことになります。
歯科治療も同じように、あなたがムシ歯や歯周病になってしまった本当の原因を解決することが大切です。
今の症状だけの治療をしても、再治療を繰り返すことになってしまい、やがては、多くの歯を失う結果を招いてしまいます。
当院は、「原因を解決」することで、患者様が自分自身の歯で永く生活する為の予防歯科をお届けします。

2017年 11月号 《 vol.27-1 》

歯を守るセラミック

歯を守るセラミック

先月号の「ミニミニ新聞10月号vol.27」では、お口の健康につながるセラミック治療についてお伝えしました。
今月号では、セラミック治療とムシ歯の再発予防の関係についてお伝え致します。
数年前に治療した歯の銀歯が、取れてしまい、再び治療をしたという経験はありませんか?
銀歯が取れてしまう多くは『ムシ歯の再発』が原因です。ムシ歯の再発は、歯の表面から新しくムシ歯ができてくるのではなく、銀歯の下で再びムシ歯になっているケースが多くあります。
これは、銀歯と歯は厳密には接着しないことから、長期的に見ると銀歯と歯の隙間からムシ歯菌が侵入してくることが原因です。
セラミックと歯は、高品質な専用接着材で接着することで、菌の侵入を防ぐことが可能なので、ムシ歯が再発する確率を大きく抑えることが出来ます。
また、セラミックは銀歯ほど強固ではありませんが、セラミックは歯に近い強度のため、噛み合わさる歯を傷つけない硬さとなります。
ムシ歯予防には、毎日の歯磨きや、お口のメンテナンスを定期的に歯医者さんで受けることが大切ですが、当院では、治療後の生活に、より笑顔につながる治療方法をご提案させて頂きます。

2017年 10月号 《 vol.26-3 》

勉強会で注射

勉強会で注射

8月29日(火)は、私が所属している歯科医師勉強会グループで、毎月行われる通例勉強会に参加しました。
今回の勉強会では、注射の実習を行いました。
歯医者さんで使用する注射は、麻酔が多く、腕などに注射をすことは、ほとんどありません。
しかし、歯科治療でも、高血圧の方や、患っている病気、処方されている薬などによっては、治療中に緊急性の高い状態になってしまうことがあります。
患者様の状態によっては、鎮静剤の投与などを注射で行う場合もあることから、勉強会では歯科医師役と患者様役に交互に別れ、実習を行いました。
歯科医師が歯科医師に注射をするという、慣れない環境で独特の緊張感のなか、実践的で貴重な勉強会になりました。
副院長 横山有子

2017年 10月号 《 vol.26-2 》

同じ歯ブラシでも違う、ブラシの硬さ

同じ歯ブラシでも違う、ブラシの硬さ

当院は、それぞれの患者様のお口の状態に合った歯ブラシをご案内させて頂いていますが、皆さんは、「上手な歯ブラシ選び」できていますか?
また、同じ歯ブラシでも、ブラシの硬さに種類があることをご存知でしょうか?
当院では、多くの患者様にオススメしている「スリムヘッドⅡ34」という歯ブラシがあり、ブラシの硬さが「S(ソフト)」「M(ミディアム)」「H(ハード)」の3種類あります。
「H(ハード)」は、ブラシが硬いので、大抵の場合は「M(ミディアム)」をご案内していますが、重度の歯周病の方や、歯ぐきが腫れて痛みがある場合には「S(ソフト)」をご案内しています。
細く柔らかいブラシで、歯と歯ぐきの隙間にある汚れを取除くという情報もありますが、ブラシの当て方が大変難しいことや、歯周病の原因となる細菌を除去することは困難です。
ご自宅での歯磨きでは、柔らかすぎない歯ブラシでしっかり歯の汚れを取り、定期的に歯科クリニックで専用の器材を使ったお口のクリーニングをすることが、ムシ歯・歯周病予防につながります。
院長 横山裕之

2017年 10月号 《 vol.26-1 》

お口の健康を高めるセラミック治療

お口の健康を高めるセラミック治療

ムシ歯の治療のときに、「保険適用の銀歯」で治療するのか?
「保険適用外の白いセラミック」で治療するか?と、悩まれた経験があるという方もいらっしゃると思います。
当院でも、白く本物の歯に見えるセラミック治療をご検討される方も多くいらっしゃいますが、セラミック治療によって得られることは、歯としての美しさだけではありません。
セラミック治療は、①高い治療精度、②特殊な構造機能、③体に優しい素材。など、歯科治療として多くの利点があります。
残っている歯を守ることにつながり、今後のお口の健康にも有益性の高い治療です。

2017年 9月号 《 vol.25-3 》

外来環 認定歯科医院

外来環 認定歯科医院

当院は、厚生労働省の定めた『歯科外来診療環境体制』の認可を受けております。
『歯科外来診療環境体制』は、通称『外来環(がいらいかん)』といい、歯科診療時の偶発症など緊急時の対応、及び感染症対策として、装置・器具の設置などの取り組みを行っている体制のことです。
認可を受けるためには、診療のときに衛生的な診療空間を維持するための「口腔外バキューム」や、診療で使用する器具についても適切な滅菌環境を整える必要があります。
また、緊急時に備えた「AED(心肺蘇生装置)」、血圧計などを完備する必要もあります。
厳しい規定が多いため、まだまだ認定を受けている医院は多くありませんが、認定歯科医院が増え、皆さんが安心して通院できる歯科医院が広がるきっかけになればと思います。

2017年 9月号 《 vol.25-2 》

残存歯数と歯科メンテナンスの関係

残存歯数と歯科メンテナンスの関係

当院は、治療終了後にも3ヶ月~6ヶ月に一度の「お口の定期メンテナンス」をご案内しています。
それは、なるべく『自分自身の歯』で生活していくためには、むし歯や歯周病にならないことが一番大切なことだからです。
『メンテナンスを受診されている人』と、『お口に問題が起きた時だけ受診する人』では、将来の残存歯数に大きな差が生まれます。
欧米諸国では約70%の定期メンテナンスの受診率ですが、日本では10%未満という報告が上がっています。
大切な歯を守る為には、毎日の歯磨きやフロス(歯間ブラシ)は、もちろんですが、歯ブラシなどでは、取除くことが難しい汚れや細菌を歯科メンテナンスによってお口を衛生的な環境にし、維持していくことがとても重要です。
歯科メンテナンスは、ムシ歯や歯周病を予防し大切な歯を守る事につながります。

2017年 9月号 《 vol.25-1 》

休暇は陸別町へ

休暇は陸別町へ

当院は、8月11日(金)~15日(火)まで「お盆休暇」をいただきました。
少し前になりますが、皆さんはどのようなお盆休暇を過ごされましたか?私たち家族は、お盆休暇中の11日~14日に親族の集まりがあり、道東の陸別町に行きました。
陸別町と言ってもピンと来ない方も多いと思いますが、最近は「銀河の森」など満点の星空を見ることができるスポットとしても有名になりつつある町です。私たちは、親戚の家に泊まったり、コテージに泊まったりと久しぶり 家族の連休を過ごすことが出来ました。
特に陸別町にある「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」は、元国鉄池北線の廃線を使って、駅を「道の駅」にし、駅構内の路線を列車が走るという小さな列車テーマパークのようでした。私たちはトロッコを運転しましたが、実際の列車を運転することも出来るようなので、ご興味のある方はホームページなどで検索してみて下さい。
副院長 横山有子

2017年 8月号 《 vol.24-3 》

通例講習会参加

通例講習会参加

7月22日(土)の診療後は、私が所属している歯科医師勉強会グループ「札幌臨床歯科研究会」で、毎月通例で行われている講習会に参加しました。
講習会は、二人の歯科医師から、それぞれ貴重な症例発表があり、その症例について参加者によるディスカッションを行いました。特に、歯周病治療の症例発表は、初めて来院されてから現在までの10年間の治療経過を見ることができ、大きな学びがありました。
歯周病は、感染症であるため、お口の中の歯周病菌や汚れを取り除くことから始まり、歯科医院でのお口の定期メンテナンスや、毎日の正しい歯磨きによって、お口の中を衛生的な状態にしていくことが、改善につながります。
そのため、歯周病治療では、患者様と歯科医院の長期的な信頼関係が重要になります。
患者様一人ひとりに適した治療計画を立て、治療に向き合い、患者様に寄り添う歯科医療の姿勢を改めて認識することが出来ました。
院長 横山裕之

2017年 8月号 《 vol.24-2 》

楽しい夏休み!でも気をつけて

楽しい夏休み!でも気をつけて

皆さん、こんにちは。
7月になってからは、夏を感じる日が一気に多くなりました。8月になりこの時期は、子供たちにとって楽しい夏休みの最中かと思います。
当院にも、夏休みに検診を兼ねて来院するお子様もいます。夏は、冷たくて甘いジュースやアイスなど間食も増えることが多くなるほかに、帰省や旅行、キャンプなどもあり、楽しい思い出をつくるイベントも多く、生活習慣が乱れることもあると思います。
あまり神経質になる必要はありませんが、お菓子(ジュースも含む)などの間食は、食べる時間と食べない時間をしっかり分けて、毎日の歯磨きを続けることがムシ歯予防につながります。
また、夏休み期間中に限らず、小学校4年生頃までは保護者の方の仕上げ歯磨きが大切です。
夏休み期間を利用して、お子様の歯の検診にもお気軽に来院下さい。

2017年 8月号 《 vol.24-1 》

生活習慣病の連鎖 メタボリックドミノ

生活習慣病の連鎖 メタボリックドミノ

「ミニミニ新聞3月号vol.19」より、毎月「歯周病と全身健康」の関わりを掲載し、歯周病は、糖尿病・脳梗塞(脳血管疾患)・心筋梗塞・誤嚥性肺炎・早産を引き起こす要因になることをお伝えしてきました。
歯周病は、初期の段階では自覚症状も少なく、直接、命に関わる疾患ではないため、軽く考えられている方も多くいらっしゃいます。
慶應義塾大学内科学教授の伊藤裕先生は、歯周病やムシ歯が関係するメタボリックドミノという生活習慣病の負の連鎖を提唱しています。
『メタボリックドミノ』は、突然大きな疾患が起こるわけではなく、小さな疾患が積み重なる危険性、各症状の関わり方と発症時期、疾患の連鎖反応を重視した一つの図にしています。下の図では、う蝕(ムシ歯)や歯周病などによって、噛む機能の低下や細菌が全身に影響を与え、大きな病気に繋がる事を表しています。
生活習慣病など大きな疾患と切り離されたイメージを持たれている『歯科』ですが、予防医療の先端にいることからも、当院は、予防歯科にも取り組み、皆様の健康に貢献することが出来ればと思っています。

2017年 7月号 《 vol.23-3 》

歯周組織再生剤 導入

ムシ歯の再発 二次カリエス ムシ歯の再発 二次カリエス

6月18日(日)は、製薬メーカーさんが主催した薬剤セミナーに参加しました。
このセミナーでは、歯周組織再生剤「リグロス」という、当院でも導入を決めた『世界初の歯周組織再生医薬品』の、効果や使用方法など を改めて確認することが出来ました。
歯周組織再生剤「リグロス」は、歯周病などが原因となり一部失ってしまった歯周組織を再生させる効果が認められた薬剤です。
歯周組織とは、歯の根の周辺組織のことで、歯を支える骨・歯ぐきを 形成している組織になります。
失ってしまった歯周組織を再生することで、細菌の付着を少なくすることや、お口のメンテナンスがより確実に行えることで、長期に渡ってお口の健康を守ることに繋がります。
副院長 横山有子

2017年 7月号 《 vol.23-2 》

歯周病と早産の関係

ムシ歯の再発 二次カリエス

歯周病が、全身の健康に与える影響についてお伝えしているシリーズですが、今号では、「歯周病と早産」の関係です。
早産や低体重児の出産には、喫煙や妊婦さんの年齢なども関係していますが、それらの要因よりも歯周病が大きな影響を与えていることが報告されています。
出産時の陣痛は、プロスタグランジンという物質の分泌が体内で高まることで起きますが、このプロスタグランジンの分泌を促進させるのがサイトカインという物質です。
歯周病菌などの細菌が血液に侵入し、炎症を起こすことでサイトカインが増え、それが刺激となってプロスタグランジンが分泌され、陣痛が早い段階で引き起こされる場合があります。
歯周病は、細菌によって歯ぐきが炎症している状態で、進行すると、炎症性サイトカインが産生され血液を介して全身へと送られます。また、サイトカインが増えると、陣痛、出産を引き起こしやすくなってしまいます。
妊娠中は、つわりやホルモンバランスの変化により、ムシ歯ができやすい状態でもあるので、妊娠前、または妊娠中でも歯科医院で検診を 受け、適切な予防や治療につなげることが大切です。

2017年 7月号 《 vol.23-1 》

ムシ歯の再発 二次カリエス

ムシ歯の再発 二次カリエス

ムシ歯のことを専門的に『カリエス』と呼ぶことをご存知でしょうか?
そして、治療した歯が、再びムシ歯になることを『二次(にじ)カリエス』と言います。
数年前に治療した歯の、被せ物や詰め物が取れてしまって歯医者さんに行ったという経験はありませんか?
被せ物や詰め物が取れてしまう多くは『二次カリエス』が原因です。二次カリエスは、歯の表面から新しくムシ歯ができているのではなく、銀歯の下で再びムシ歯になっているのです。
治療した歯が、なぜ再びムシ歯になってしまうのか?という疑問を持たれる方もいると思います。
ひとつの要因として、銀歯と歯の『接着』があげられます。セラミック素材と歯はしっかり接着し、二次カリエスになりにくいのに対し、銀歯と歯は厳密には接着しないことで銀歯と歯の隙間からムシ歯菌に侵入されてしまいます。
二次カリエスを予防するためにも、日頃の歯磨きや、フロス・歯間ブラシの使用、定期的な歯科メンテナンスの受診に加え、二次カリエス のリスクを抑えることができる治療を選択することが大切です。

2017年 6月号 《 vol.22-3 》

保険適用の「白い歯」

保険適用の「白い歯」

ムシ歯の治療のとき、銀歯ではなく、白い被せ物で治療したいと思っていても保険外治療のため諦めていませんか?
当院は、厚生労働省の認可を受けることで、特定の歯(中央の歯から数えて4番目と5番目)に限り、CAD/CAM(キャドキャム)ハイブリットクラウンで、歯を修復することが出来ます。
【CAD/CAM(キャドキャム)ハイブリットクラウン】は、銀歯のような金属ではないため、色調も白く、噛み合わさる歯に対しても優しい硬さです。
保険外治療で多く使用される『セラミック素材』に比べると、耐久性や、美しさ、体への優しさなどは、追いつくことは出来ませんが、銀歯に抵抗の感じる方にはお勧め出来ます。
CAD/CAMシステムは、これまでの「被せ物」と作製方法が違う、先進治療システムですが、CAD/CAMハイブリットクラウンは、お口の状況や、噛み合わせなどが関係する素材のため、ブリッジなど適用が難しい症例もありますので、お気軽にご相談下さい。

2017年 6月号 《 vol.22-2 》

歯周病と認知症の関係

歯周病と認知症の関係

今年の「ミニミニ新聞3月号vol.19」から、お伝えしている『歯周病と全身疾患』の関係です。
先月号の『歯周病と心筋梗塞』に続き、今回は、『歯周病とアルツハイマー型認知症』の関係についてのお話しです。
認知症の中でも最も多い、アルツハイマー型認知症は、脳の萎縮(いしゅく)が特徴のアルツハイマー病によって起こる認知症のことで、物忘れなどの「記憶障害」や「判断力の低下」が症状として現れます。
歯周病とアルツハイマー病の因果関係につては、まだ不明な点もありますが、いくつかの実験結果では、歯周病がアルツハイマー病の悪化因子であることの報告が上がっています。
歯周病を持っている場合、アルツハイマー病の原因とされるタンパク質が多くみられることから、お口の中の歯周病菌や炎症の原因となる物質が、血流に乗り、脳に運ばれることで何らかの影響を与えていると考えられています。
アルツハイマー型認知症の人は、健康な人よりも歯の本数が少なく、また、残っている歯が少ないほど脳の萎縮が進んでいたということが報告されています。

2017年 6月号 《 vol.22-1 》

歯の寿命と神経の関係

歯の寿命と神経の関係

前回の「ミニミニ新聞5月号vol.21」では、『歯の根の治療』の原因は、ムシ歯菌とお伝えしましたが、歯医者さんへ行ったとき、「歯の神経を取る(抜く)」と、言われた経験があるという方もいらっしゃるかと思います。
『歯の神経を取る』とお伝えすると、これまでの痛みからの解放に、安心する方も多くいらっしゃいますが、歯にとって神経が無くなってしまうことは、大きなリスクに繋がります。
歯の神経は、温度や痛みなどを体に伝える役割だけではありません。歯の神経の中には、細くて細かい血管(毛細血管)がたくさん通っており、その血管から、一本一本の歯に大切な栄養が届きます。
神経を失ってしまうことは、血管を失ってしまうことになり、栄養が届かなくなってしまいます。栄養が届かなくなってしまった歯は、「割れやすい」「ムシ歯になりやすい」など、脆く(もろく)弱い歯になってしまいます。
歯の神経を取除く治療を受けられた方は、定期的な検診を受けながら、弱くなってしまった歯を今まで以上に守っていくことが大切です。

2017年 5月号 《 vol.21-3 》

フッ素でムシ歯予防

フッ素でムシ歯予防

皆さんが、毎日の歯磨きで使用している「歯磨き剤」には『フッ素』が含まれていますか?ムシ歯予防に効果があるフッ素には、『ムシ歯菌の活動を弱める』『歯の再石灰化の促進』『歯を強化』する役割があります。
特に、奥歯が生え始める6歳頃や、生活習慣が不規則になりがちな15歳~20歳頃、歯ぐきが痩せ始める方が多い55歳~60歳頃は、ムシ歯予防にも注意が必要です。
当院では、お子様向けから、成人向けの「フッ素歯磨き剤」や、通常の歯磨き後に使用する「フッ素ジェル」の使用をご案内する他に、定期検診などの診療で使用する「フッ素塗布」によるムシ歯予防も行なっております。フッ素の効果は、目に見えるほど大きなものではありませんが、続けることが大切です。

2017年 5月号 《 vol.21-2 》

歯周病と心筋梗塞の関係

歯周病と心筋梗塞の関係

先月号「ミニミニ新聞(4月号vol.20)」の『歯周病と脳血管疾患』の関係に続き、今回は、『歯周病と心筋梗塞』の関係についてのお話しです。
心筋梗塞は、動脈硬化により心臓の血管が狭くなったり、その部分に血栓(血の固まり)が詰まることで、血液が流れなくなる病気です。動脈硬化の原因は、これまで不適切な食生活や、運動不足、ストレスなどの生活習慣が主な要因とされてきましたが、近年は、歯周病菌などの細菌感染がクローズアップされています。
脳血管疾患(脳梗塞)の場合と同様に、『歯周病菌』が、お口の中の血管から体内に入り込むことが原因です。体内の血管に入り込んだ歯周病菌は、動脈硬化を誘発する物質を出し、血管内に「歯周病菌の固まり(プラーク)」をつくることで血液の通り道を狭くしてしまいます。
さらに、「歯周病菌の固まり(プラーク)」が血管から剥がれ、血管を塞いでしまうことで「心筋梗塞」を引き起こす場合もあります。自分自身のムシ歯リスクを確認することも大切ですが、全身疾患に繋がる歯周病リスクも認識することが重要です。

2017年 5月号 《 vol.21-1 》

歯の根の治療 原因はムシ歯菌!

歯の根の治療 原因はムシ歯菌!

今回は、歯の根の治療についての解説をさせて頂きます。
歯の根の治療が、必要となってしまう原因はムシ歯菌です。ムシ歯になると、ムシ歯菌は少しずつ歯の内部に進行し、歯の内部中心にある『歯の神経』に辿り着きます。神経に到達したムシ歯菌は、神経をさらに辿って歯の根に向かっていきます。ムシ歯菌の進行経路や、その周辺の歯や神経は、全てムシ歯菌に感染してしまうことから、確実に取除く必要があり、歯の神経を全て取り除く治療になってしまったり、重度にあると歯を抜くことになってしまいます。
「歯の根の治療」の多くは、「歯の神経の治療」になります。神経を取ってしまった歯は、「冷たい温かいを感じる知覚がなくなる」「歯が変色する」以外に、歯に栄養などを供給する細かな血管も同時に失ってしまうので、「歯の寿命も短くなる傾向」などのデメリットが生まれます。
ムシ歯菌は、『感染物質』ですので、自然消滅することはありませんので、早期治療や、定期検診による予防・早期発見が歯を守ることに繋がります。

2017年 4月号 《 vol.20-3 》

CT画像診断で安全な治療を

CT画像診断で安全な治療を

前号(3月号vol.19)では、親知らずについてお話し致しました。
今号は、歯科用CTを使用した「親知らずの抜歯」の診療です。
皆様もご存知の「親知らずの抜歯」では、歯が歯ぐきの中に埋まっている場合も多く、根も複数本ある場合もあります。歯の根の形や、向き、骨の厚さなどを今までのレントゲンでの平面画像に加え、CTで立体的に確認することで、より迅速に正確に治療が行えます。
また、下顎の親知らずの近くには、「下歯槽管(かしそうかん)」という、下唇や顎の知覚を支配している管も通っていることから、親知らずの根と下歯槽管の距離をあらゆる角度から診断し、下歯槽管を傷つけずに抜歯することが重要です。親知らずと下歯槽管があまりにも近い場合には、病院歯科口腔外科との連携を取り、安全性を重視した診療計画をご提案致します。歯科用CTによる診査・診断は、皆様が辛いと感じる歯科治療の時間を短縮するだけではなく、安全な歯科治療にも繋がります。

2017年 4月号 《 vol.20-2 》

移転から4ヶ月

移転から4ヶ月

当院が、「回転寿司スシローさん」横のビルから移転して今月で4ヶ月になります。移転開院当初は、何かとバタバタする場面もあり、皆様にご迷惑をおかけしてしまったこともあったかと思います。
また、移転前から通院して頂いている多くの患者様が、移転後も変わらず通院頂いていることにお礼申し上げます。
移転後に、初めて来院されるという患者様も多く、特にお子様が多く来院されていることには、二人の息子を持つ親でもある私たちにとって嬉しく感じます。
今後は、診療をしていく中で気づいた院内環境の改善や、皆様のお口の健康をお守りするための診療を追求し、地域の健康につながる歯科クリニックを目指します。

2017年 4月号 《 vol.20-1 》

歯周病と脳血管疾患の関係

歯周病と脳血管疾患の関係

皆さんは、歯周病と脳梗塞(のうこうそく)などの脳血管疾患には、関わりがあることをご存知でしょうか?
脳血管疾患による平成23年の死亡数は12万3867人で、死亡総数の9.9%を占め、死因順位は第4位となっています。脳血管疾患には様々な要因がありますが、近年では歯周病との関連も報告されています。『歯周病菌』が、口の中の血管から体内へ入り込むことが原因となる場合もあり、歯周病の人はそうでない人の2.8倍も脳梗塞になり易いと言われています。
特に高血圧、高コレステロール、中性脂肪が高めの方は、脳血管疾患予防のためにも歯周病の予防や治療はより重要となります。毎日の生活の中での歯ブラシのほかに、フロスを使用し、定期的に歯科医院でお口のメンテナンスをすることが歯周病予防、さらには脳梗塞の予防につながります。

2017年 3月号 《 vol.19-3 》

怖くない!?親知らず

怖くない!?親知らず

「親知らず」という語源は、乳歯と違い、親元を離れ、親が知らない間に生えてくるから。と言われています。(諸説あります。)何となく悪いイメージを持たれている方も多い「親知らず」ですが、過剰な心配は必要ありません。
親知らずは、早いと14歳頃、遅いと20歳ころから中央の歯から数えて一番後ろの8番目に生えてきます。生え方に問題があるために、歯ぐきが腫れてきたりすると、抜くこともありますが、「親知らずは、必ず抜かなければいけない」ということではありません。
親知らずが生えてくると、気を付けなければいけないのが、ムシ歯です。親知らずは、歯の一番奥に生えてくることから、歯磨きのときにブラシが正確に当たりづらく、汚れが取りにくいため、ムシ歯になってしまう場合が多くあります。また、親知らずがムシ歯になると、隣に並んでいる歯も同時にムシ歯になってしまうことも多いので、注意が必要です。
当院では、定期的なお口のメンテナンスを受診されたときには、親知らずの状態や、お口全体のムシ歯についてもしっかり診断させて頂いております。

2017年 3月号 《 vol.19-2 》

歯周病と糖尿病の関係

歯周病と糖尿病の関係

皆様は、お口の健康と全身の健康には、深い関わりがあることをご存知でしょうか?
もちろん、全身疾患とお口の健康にも関係があり、歯周病は糖尿病の合併症の一つとして認知されています。糖尿病には、1型と2型があり、特に成人に多く見られる2型では、体内でインスリンの作用が不十分になります。そして、症状の特徴の一つに、免疫システムの低下があげられ、糖尿病患者は、そうでない人に比べインフルエンザを始めとする感染症にかかりやすいというデータもあります。この免疫システムの低下は、お口の中も同様で、糖尿病は歯周病を進行させ、歯周病が糖尿病に悪影響を与える関係性があります。
近年、海外での発表では歯周治療により糖尿病の症状が改善される報告があげられてきており、改めて歯周治療の重要性が問われてきています。糖尿病以外にも、歯科治療と関わりの深い疾患は多くありますので、当院で受診される際には、現在の体の状態や、服用している薬など、体に関わる情報をお聞きする場合があります。

2017年 3月号 《 vol.19-1 》

お子様とお菓子の良い関係

お子様とお菓子の良い関係

お子様をお持ちの方は、子供にムシ歯が出来ないように、毎日の歯磨きや、お菓子などの食生活にも気を使われていると思います。ムシ歯にならない為にも、お菓子はなるべく控えた方が良いですが、大切なポイントは、食べる「お菓子の種類」と「時間」です。
ムシ歯リスクが高いお菓子の種類は、粘調性の高い『キャラメル』や『糖分の多いガム』などです。キャラメルやガムは、長時間お口の中にあることや、噛むたびに歯にくっつく為、ゼリーやアイス、チョコなどに比べても、ムシ歯になりやすいお菓子と言えます。また、お菓子を食べる時間にも注意が必要です。食べ物を口に入れると、お口の中はアルカリ性から酸性に変化します。酸によって歯が溶けムシ歯ができるため、なるべくお口の中が酸性になっている時間を短くすることが大切です。
お菓子は3時というイメージですが、食後すぐにデザートとして、お菓子を食べることで、お口の中が酸性になる時間の凝縮や、満腹時に食べることでお菓子の量を減らすことにも繋がります。食べる時間と、食べない時間をしっかり分け、食べ終わった後には、すぐに歯磨きをすることが重要です。

2017年 2月号 《 vol.18-2 》

2017年 2月号 《 vol.18-1 》

お子様の歯を守る3原則

2017年 1月号 《 vol.17-3 》

支えられた移転

横山歯科クリニック移転

開院にあたり、本当に多くの方々に支えられました。
診療器材販売業者様、診療器材メーカー様、税理士様、建築会社様など、本当に感謝です。
今まで、多くの患者様、歯科医師仲間にも支えられてきましたが、これからは、より一層、支える立場になれるように歯科医師業に尽力していきます。
開院前はどうなることかと思うくらいバタバタと毎日を過ごしました。備品の購入や建築の打合せ、設備の選定、移転作業など、非日常の出来事だらけで、忙しくも貴重な体験でした。
この経験や、感謝の気持ちを忘れずに、今まで以上に皆様のお口の健康を支える歯科クリニックとして、地域歯科医療に貢献していきます。

横山裕之

2017年 1月号 《 vol.17-2 》

副院長ご挨拶

副院長挨拶 副院長 横山有子

皆さん、こんにちは。
横山歯科クリニック 副院長の横山有子(ゆうこ)です。
昭和53年の開院以来、横山歯科クリニックを支えてくれた方々のおかげで、12月20日に無事、移転開院することが出来ました。
皆さんは、歯医者さんにどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「痛い」「怖い」「とにかく不安」など、いろいろなマイナスのイメージを持たれている方も多いと思います。
新しい横山歯科クリニックは、そんなマイナスイメージの歯医者さんを変えていきたいと思います。
クリニックの外観・内装は、木を基調とした温もりを感じる優しい雰囲気にすることで、少しでも安心出来る空間を目指しました。診療では、現在のお口の状況や、治療について、丁寧な説明をしていくことで、患者様が納得できる治療をご提供致します。食べる・話す・笑うといった、生活の質に密接に関わるお口の健康をお守りすることで、より豊かな人生をサポートしていきます。

横山有子

2017年 1月号 《 vol.17-1 》

開院のご挨拶

開院の挨拶 院長 横山裕之

皆さん、こんにちは。
横山歯科クリニック 院長の横山裕之(よこやまひろゆき)です。
当院は、先月の12月20日に移転開院することが出来ました。
もともとの、横山歯科クリニックは、水源地通を挟んだ向かいの「回転寿司スシローさん」横の黄色いテナントビル2階に、父が昭和53年に開院しました。
私は、平成22年より横山歯科クリニックに副院長として勤務し、地域の口腔健康の増進に努めてきました。
この度、横山歯科クリニックの院長に就任することをキッカケに、移転計画が動き出しましたが、自分自身が幼少期を過ごし、父が貢献してきた地域歯科医療をこの西岡で受け継ぐことが出来たことに大変嬉しく思います。
これからも、患者様の10年後、20年後の安心できる生活につながる歯科医療を目指していきますので、どうぞ宜しくお願い致します。

横山裕之

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